ガリンコ号とオーロラ号の違い|どちらがおすすめ?時期や服装・予約方法をチェック!
ガリンコ号とオーロラ号の違いとどちらがおすすめか、また乗船するときの時期や服装・予約方法についてご紹介します。
例年1月下旬から3月末の期間に、オホーツクの北の果てから静かに流れて来る【流氷】。
その神秘的な姿を一目見ようと、世界中から人が訪れる人気観光地となっています。
そんな流氷を案内する【ガリンコ号】と【オーロラ号】の2つの砕氷船の違いなどと合わせて、ツアーの予約方法なども一緒にご紹介します。
●北海道の流氷は世界でも珍しい!
毎年1月下旬から3月末にかけてオホーツク海の海面を覆う【流氷】。
この流氷は、ロシアと中国の国境に流れる極東最大の大河「アムール川」からオホーツク海へと流れる、大陸からの淡水が氷結してできるものです。
「アムール川からの淡水」「シベリアからの寒気」「オホーツク海の地形」の3つの特殊な条件が揃って出来る流氷は、世界的にみてもとても珍しく、その白く神秘な光景を求めて、世界中からたくさんの人が訪れます。
●ガリンコ号とオーロラ号、乗るならどちら?
まずはガリンコ号。
ガリンコ号の特徴は、その船の特徴ともいえる船底の先端部に着けられた2本のドリル型のスクリューです。
名前の由来にもなったであろう「ガリガリ…ガリガリ…」と、漂う流氷を削りながら進みます。
船の高さそのものが低い作りなので、海面から近いところから流氷を観察することができ、ガリガリと削る音も臨場感たっぷりに響き渡ります。
次にオーロラ号。ガリンコ号との大きな違いはその船の大きさにあります。
1・2階は客室となっており、さらに上に展望デッキがあります。
客室から流氷を観察することが出来るので、ガリンコ号程の特別な防寒対策は必要ありません。
また、大型船なので砕氷の時の揺れが少なく船酔いしやすい人にはこちらがおすすめです。
加えて、流氷が沖まで来ていれば、オホーツク海の航海を楽しみながら遠い沖まで出てくれます。
そのために、流氷が接岸していない時期でも流氷を見ることが出来る可能性があります。
流氷の中を砕氷しながら進んでいる臨場感を体験したいならば、絶対にガリンコ号がおすすめです。
しかし小型船なので揺れやすい傾向にあります。
酔いやすい人にはちょっと苦行かもしれません。
一方でオーロラ号はガリンコ号の倍の乗車定員数を誇るほどの大型船ですので、比較的揺れの少ない傾向にあります。
1階の客席の窓から流氷の中を進む様子を間近で観察することが出来るので、ガリンコ号程の防寒対策は必要ありません。
●運行時期と予約方法
ガリンコ号とオーロラ号の運行時期と予約方法についてです。
運行時期
まずは運行時期について。
シベリア沿岸では毎年11月ごろに流氷の赤ちゃんができます。
そして段々と大きくなり、海流となって日本のから目視できるようになるのは1月下旬ごろからとなっています。
それから3月下旬までが、流氷を見ることのできる時期となっています。
詳しくは各公式サイトの運航予定表をご確認ください。
予約方法
そして予約方法ですが、ガリンコ号は電話予約のみの受付となっています。
乗船日の2か月前から前日までに予約してくださいね。
一方でオーロラ号は、電話または公式サイトにて予約を受け付けています。
●流氷を見る時の服装
流氷を見る時はどのような服装が望ましいのでしょうか?
一言でいうならば、しっかりとした防寒対策が必要です。
足元は長靴や防寒靴などの足を覆うもの、上着はダウンジャケット(ロング)・ケガ防止のためにも手袋をお忘れなく。
北海道のこの時期の平均気温はー8度~-3度となっています。
更に海風をもろに受けるとなると、格段に寒く感じます。
この場合はもはやおしゃれに気を使っている場合ではありません。
身の安全を第一に考えてください。
●流氷を見れる確率とおすすめ時期とツアー
ズバリ!流氷を見ることが出来る確率は40%~50%です。
5年以上前までは70%~80%までありましたが、ここ数年は急激に減少傾向にあります。
2011年には30%を下回ってしまったデータもあります。
流氷を見ることが出来る確率が一番高い時期は【2月中旬~3月上旬ごろ】です。
ただしここ近年、流氷が減少傾向にあるので今までのデータがあまり参考にならなくなっています。
またただ流氷を楽しむだけでなく、ガリンコ号では「サンライズクルーズ」・「サンセットクルーズ」、オーロラ号では「サンセットクルーズ」も合わせて楽しめるツアーがあります。
特にサンセットクルーズが人気です。
●まとめ
ガリンコ号とオーロラ号の違いとどちらがおすすめか、また乗船するときの時期や服装・予約方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
世界的にも珍しい、神秘の白い流氷の海をぜひクルージングしてみてくださいね。
乗船する際は風邪をひかない様に、しっかりと防寒対策をしてくださいね。