就労継続支援A型事業所利用時の賃金・給料(手取り)と利用料金の減免はあるのか体験者が語る

最近色々話題になっている障害者の通所施設である就労継続A型(以下A型)です。

リサーチしてみたら、A型に通所したら賃金は手取りでいくらもらえるのか、利用料金はいくらかかるのか気になっている人が多いようです。

今回はA型の賃金と利用料金について体験者として語っていきたいと思います。

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就労継続支援A型に通ったときの賃金(手取り)について

まず、A型は利用者でもあり、社員でもあります。

とても複雑な雇用形態になっています。

利用料金を払いながら、給料ももらう感じです。

利用料金については後で述べますので、

まず、賃金についてみていきましょう。

A型に通った時の賃金は1ヶ月で6~7万円でした。

ここから雇用保険(200円くらい)が控除されます。

交通費は出ないところが多いです。

つまり、「給料ー雇用保険ー交通費」となります。

A型を含めて障害者雇用は最低賃金のところが多いです。

A型も場所によりますが、4時間の事業所が多く、中には6時間、なんと8時間(フルタイム)のところもあります。

私が通所していたのは4時間でした。

1ヶ月の利用日数は24日くらいです。

8日休みをもうけないといけないということで法律で決まっているようです。

なので、計算式に表すと「最低賃金✕1日の勤務時間✕出勤日数」となります。

4時間で5日だったので、20時間になりますので、雇用保険に加入しなければなりません。

なので、雇用保険が控除されます。

6時間以上で5日ならば週30時間になるので、社会保険(厚生年金、健康保険)がひかれます。

GWやお盆も家族が休みの中通所していましたよ。(笑)

電車で通勤していたので、人が少ないので楽でしたが。

就労継続支援A型の利用料金はほとんどの人が減免(無料、0円)を受けている!

結論からいうと利用料金はほとんどの人はかかりません

前年度に収入が多く、住民税がかかっている人には利用料金が1割発生します

私は前年度収入があり、住民税がかかっていたので、毎月9,300円払っていました。

結構痛かったですよ。

参考までに以下に厚生労働省のサイトにあった表をのせておきます。

これを見ると最大37,500円までかかるようですね。

年収600万円だからなかなかこれに該当する人はいないと思われます。(笑)

利用料金は10割で12~13万なので、1割だと12,000円、13,000円になります。

なので、上限が9300円と37500円の差は3000円とあまり差がありません。

A型に最初見学に行った時も部長クラスだったら37,500円で住民税がかかっていれば9,300円と説明を受けました。

部長クラスだけでなく、住民税がかかっている人も少ないでしょうけど。

A型を利用する前はクローズの一般枠の正社員をしていたから想定外だったんでしょうけど。

住民税はいくらからかかるのか?

住民税は障害者であれば所得が125万円(年収でいえば204万円4千円)を超えるとかかります。

ちなみに普通の人は年収が93~100万(所得でいえば28.5~35万円)を超えるとかかります。

なので、2014年1~12月の年収が200万であれば、2015年7月~2016年6月までは住民税はかかりません。

障害者雇用で年収205万円稼ぐのはかなり大変なのが分かると思います。

これを見ると利用料金がかかっていたのは変人だったのかもしれませんね。(T_T)

利益率が高いビジネスで軌道に乗れば超えることは比較的容易かもしれませんが。

障害者こそ自分でビジネスをやるべきというのはよくいわれますが、そういう時代に入ってきているのかもしれません。

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就労継続A型の利用方法

A型を利用するにはハローワークの障害者窓口に行き、紹介状をまずもらいます。

その後、面接と体験が1週間(場所によっては1ヶ月あることも)ありました。

私が利用した場所は体験の間に面接をする感じで、面接というよりは面談という感じで障害の状態や通所できるのかどうかについて聞かれました。

よほどのことがない限り落ちることはないのかなと思います。

ただ、履歴書(当然写真も)はいります。

服装も作業もするので、普段着でした。

もしかするとスーツでいかなければならないこともあるかもしれません。

面接と体験が終わり、採用が決まると役所に行き、受給者証の申請をします。

受給者証ができたら晴れてA型事業所を利用することができます。

発行までに結構時間がかかるので、しばらく待つことになります。

A型の事業所の人がいっていましたが、担当者によっては次の日から利用することができた例もあるとききました。

就労継続支援A型の仕事内容

A型の作業内容は場所によって違うと思います。

袋詰のような単純作業をやるところもあれば、ホームページを作成したりと高度なことをするところもあります。

私が通っていたところは後者のように一般就労でもしないような高度なことをするところでした。

とても勉強になりました。

最近はA型も行政の規制が厳しくなり、倒産するところも出てきました。

今後はホームページを作ったりする高度なことをするA型が残っていくのではないでしょうか。

A型は自分のペースで働くことができる

A型は福祉サービスなので、自分のペースで働くことができます。

毎日全員が出勤する日は少ないので、通院などで休みやすいです。

一般就労に行く前のステップとしてはとてもいいところだと思います。

私のように一般就労のブラックぽさに幻滅していったひともいるでしょうが。(笑)

給料が安いのはありますが、休みやすくて仕事がおもしろくて成長している実感があるというメリットも感じました。

利用したのは数年前ですが、また機会があれば利用したいですね。

まとめ

ここまでいかがだったでしょうか。

事業所によって雰囲気や仕事内容は大きく異なるので、興味を持たれたらまずは見学にいかれてみたらいいと思います。

今回は基本的な賃金と利用料金についてまとめてみました。

参考になれば嬉しいです。