エアコンから出るカビの原因で病気になる?子供から咳が出るようになったら要注意!

夏になると毎年のように「今年の夏は去年よりも暑い。」とよく聞きます。

夏には、熱中症対策でエアコンの冷房が大活躍します。

しかし、その冷房の涼しくて心地良い風は、果たして体に良いものでしょうか。

時にはカビの匂いがする事があり、誰しも一度は体にだいじょうぶかな?と疑問に思った事があると思います。

小さな子供が冷房の風に長い時間あたり、寒さのせいで咳が出て、夏風邪になる心配もあります。

しかし、果たしてその症状は本当に夏風邪でしょうか?

ここでは、お母さんも心配しているエアコンとカビと、エアコンのカビが原因で発症する「夏型過敏性肺炎」についてお話したいと思います。

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エアコンにカビが生える3つの理由

エアコンは使って1か月もすれば、カビが発生します。

エアコンには、カビが生えやすい3つの条件が揃っています。

3つの条件は、「①温度、②湿度、③汚れ」です。

①まず、温度ですが、カビは5℃~45℃の温度で繁殖する事が出来ます。

②続いて湿度についてですが、冷房をつけるとエアコン内部に結露が発生し、湿度が上がります

③最後に汚れですが、エアコン内部の汚れを確認して下さい。

カビの栄養となるのは、ホコリなどの汚れです。

エアコンのフィルターは、使い続けると結構ホコリが溜まって汚れます。

ホコリが溜まっているということは、カビの栄養がたくさんエアコン内部にあるのです

以上の3点から、エアコン内部はカビが生える条件が揃っているのです。

特に湿度の上がる冷房を使う時は、注意が必要になってきます。

カビが人体に与える悪影響

エアコン内部に生えたカビは、実はとても危険なのです。

例えば、夏の暑い日に冷房をつけた時、エアコンから涼しい風が吹いてきて、とても気持ちいいですね。

でも、もしエアコン内部にカビが生えていたら、その気持ちいい風に乗ってカビが部屋中に飛び散ってしまいます。

空気中に舞っている見えないカビを私たちは知らない間に吸い込んでいる可能性があります

その体内に侵入したカビは、人間の病気の原因になることがあり、肺炎を起こすことがあります。

肺炎の原因には、咳・発熱などがあり、呼吸困難になることもあります。

特に夏には、トリコスポロンというカビが怖いです。

後で説明しますが、夏型過敏性肺炎に発症する原因にもなります。

また、アレルギー性鼻炎などアレルギーの原因になることもあります。

くしゃみ・鼻水がエアコンのカビによって引き起こされることもあるのです。

特に抵抗力の弱い小さなお子さんには、カビが重大な健康被害やアレルギーをもたらすことがあります。

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エアコン内部にカビを発生させないためにできること

エアコン内部にカビを発生させないためには、エアコン内部の掃除をしなくてはなりません。

掃除するには、自分で掃除するか、プロの方にお願いするかの2つのパターンが考えられます。

しかし、エアコン内部の掃除は簡単ではありません

自分できれいにお掃除しているつもりが、エアコンを故障させたり、水漏れしたりとリスクが大きのです。

そこで、エアコンの掃除は、やはりプロのエアコンクリーニングをお願いする事か確実だと思います。

プロの方にお願いすれば、故障の不安もなく、自分で掃除するよりもずっときれいになり、カビも残すことはありません。

しかし、自分で掃除するよりもお金がかかると思いますが、故障や病気になるリスクを考えると、決して高い金額とは私は思いません。

また、エアコンクリーニングをする事は、エアコン本来の能力を十分に発揮させる事が出来、節電やエアコン自体の寿命を延ばす事につながります。

掃除をしたエアコンはもちろんきれいになりますが、そのまま放っておくとまたカビが生えてきます。

なにか自分で、出来る事はあるのかなあと思いますが、実はあるのです。

エアコン内部のカビを予防する3つの方法

エアコンのカビを予防するためにできることは3つあります。

①フィルターの掃除

掃除機を準備して下さい。

手順はまず、エアコンのカバーを外し、フィルターのホコリを軽く吸い取ります。

次にフィルターを取り外し、掃除機で丁寧に吸い取って、最後にフィルターを取り付けて終了です。

フィルターは汚れが溜まりやすいところです。

エアコンをよく使う夏や冬には、1か月に1回程度の掃除する事をおすすめします。

②送風運転を使う

送風運転を使うと内部を乾燥させることができます

冷房を使うとエアコン内部に結露が発生し、そのまま放っておくとエアコン内部は湿度が高いままになり、カビが発生してしまします。

そうなる前に送風運転を活用しましょう。

冷房を使った後、すぐにスイッチを切るのではなく、30分~2時間程、送風運転をして下さい。

これで、エアコン内部が乾燥するので、カビを予防する事ができます。

③部屋の換気をする

空気を入れ替えることで、部屋中のカビの発生を抑えます

部屋の中にカビがあったら、空気と共にエアコンの中に入り込んでエアコン内部でカビが発生してしまします。

せっかく、エアコンをきれいに掃除しても意味がなくなります。

そうなる前に、しっかりと換気をしましょう。

換気は健康にも気分的にも良いものですよね。

たまには、自然の風も良いものです。

 

以上の3点が、普段から自分でもできるエアコンのカビを予防できる方法です。

実はもっと簡単にエアコンのカビを予防する方法があります。

プロのエアコンクリーニングをお願いした時に一緒にお願いできるエアコンの「防カビコーティング」という方法です。

防カビコーティングとは、読んで字のごとく、カビの予防のためにエアコン内部をコーティングする事です。

クリーニングの後にコーティングしてもらうことで、きれいな状態でエアコンを長持ちさせる事ができます。

効果のほどは、賛否両論はあるようですが1シーズンぐらいはカビを予防する事ができるようです。

子供のカビ肺炎「夏型過敏性肺炎」に注意

例えば、夏場にエアコンを使い始める(その他に特定の場所に行くことや、加湿器や空気清浄機を使い始める等)と、発熱、乾いた咳、息切れ、だるさ等の症状がでる。

そして、その場から離れる(エアコンを停止する)ことで症状が改善すれば、それは夏風邪や喘息ではなく、夏型過敏性肺炎かも知れません。

原因が自宅のカビなので、自宅を離れると症状が収まってしまう事が多いようです。

過敏性肺炎は、ホコリやチリ、カビ等を原因物質として発症するアレルギー性の肺炎です。

中でも、酵母カビの1種であるトリコスポロンをアレルゲンとして、6月頃から10月頃までの夏の時期をピークに発症するものを夏型過敏性肺炎と呼び、日本のでは過敏性肺炎の中でもっとも多いと言われています。

症状が風邪に似ているため、あまり深刻に捉えず、市販の薬などを飲んで病院に行かない人も多いようですが、放置していると酷くなる恐れがあります。

夏型過敏性肺炎の3大症状と言われているのが、「空咳、発熱、息切れ」です。

喉のイガイガ感から咳が続き、階段を上る程度の運動で息切れがし、発熱が続きます。

毎年同じ時期にこれらの症状が出る人は、夏型過敏性肺炎の可能性があります。

長期間症状が続くと、肺が線維化と呼ばれる状態になり、常に咳や呼吸困難感等の症状が出るうえに、一度線維化したら二度と元には戻りません。

夏型過敏性肺炎の疑いがあるのなら、速やかに呼吸器を専門とする内科に受診して下さい。

まとめ

エアコンとカビについて話してきましたが、エアコンのカビ対策は定期的な掃除が効果的だとわかりました。

若い主婦の方には、自分でエアコンの掃除をする事は難しいと思うので、ぜひ、プロの方に相談して下さい。

もしも、お子さんがエアコンの冷房が原因で、咳が出てしまい、夏風邪だと感じた時は一度立ち止まって、その症状をよく観察して下さい。

その症状が、夏型過敏性肺炎に当てはまると感じた時は、迷わずに呼吸器内科へ受診して下さい。

この記事と読んで、お子さんとエアコンと仲良く快適な夏を過ごせるように願っています。