お弁当や軽食で活躍するおにぎりを自分で作る際に、いくつかの疑問が生じることがあります。
「おにぎりは冷めてから握るべきなのか?」
「それとも、熱々のごはんを使う方が良いのか?」
特にお弁当に入れる場合は、食中毒の心配もないように最善の注意が必要です。
ここでは、美味しいおにぎりの握り方と、適切な冷まし方について説明します。
おにぎりは冷めてから握るのか?
子供の頃、家族に熱々のご飯でおにぎりを作ってもらった記憶は、多くの人にとって特別なものです。
ただの塩むすびでも、何故かとても美味しく感じられました。
おにぎりは、まさに日本人のソウルフードと言えます。
大人になってから、家族のためにお弁当用のおにぎりを作る機会が増えます。
しかし、多くの人が「ご飯が冷めてからでないと握れない」と感じることがあるでしょう。
そこで、正しいおにぎりの握り方について再確認してみましょう。
おにぎりは熱々のごはんで握るもの?
伝統的には、おにぎりは熱々のごはんで握るものですが、「炊きたてだと熱くて握れない」という意見が多いです。
お弁当に入れる場合は、通常のごはんでも「冷ます」ことが基本です。
おにぎりの中に具を入れる場合、ごはんが熱々だと傷みやすいので、握る前に粗熱を取るのが望ましいでしょう。
ですので、「冷ましてから握る」こと自体に問題はありませんが、「冷ましすぎない」ことがポイントです。
冷え切った状態で握ったおにぎりは美味しくなく、握りにくい上に菌も繁殖しやすいためです。
具を混ぜ込む場合は、熱々のご飯をボウルに移し、混ぜている間に自然と粗熱が取れるので、この方法がおすすめです。
食中毒が心配な梅雨から夏の時期は、梅干しをつぶしてご飯に混ぜると抗菌効果があり、普通に握ったおにぎりよりも傷みにくくなります。
梅干しと鰹節を混ぜたものを少しの醤油であえてご飯に混ぜると、一層美味しくなりますので、ぜひお試しください。
おにぎりを熱々のまま握ってから冷ます方法
おにぎりは熱々のごはんで握ると美味しいですが、実際には熱すぎて握るのが難しいこともあります。
そんな時のために、熱いごはんでも握りやすい方法をご紹介します。
熱くないおにぎりの握り方
おにぎりを握る際には、お茶碗を2つ用意します。大きめのものが使いやすいです。
2.お茶碗に均等に塩を振る
3.炊きたてのごはんをお茶碗に入れる
4.もう一つのお茶碗を上からかぶせる
5.お茶碗を上下左右に軽く振ってごはんを形作る
6.ごはんをラップで包んで軽く握る(熱さが我慢できるなら素手でも可能)
この方法では、お茶碗を振ることでごはんが適度に冷め、握りやすくなります。
ただし、強く振りすぎると固くなってしまうので注意が必要です。
握る際には、空気を含ませてほろっと崩れるくらいのやわらかさを目指しましょう。
握った後は、海苔や胡麻など好みのトッピングをして完成です。
【注意点】おにぎりを冷ます際の乾燥に注意
お弁当に入れるおにぎりは、適切に冷まさなければなりません。
ただし、そのまま放置すると表面が乾燥してしまうことがあります。
乾燥を防ぐには、おにぎりを皿に乗せ、その上にふきんやキッチンペーパーをかぶせると良いでしょう。
これにより、おにぎりから出る蒸気を吸収し、乾燥を防ぐことができます。
おにぎりの表面に水滴がなくなったら、お弁当に詰めるのに適した状態です。
おにぎりの効果的な冷まし方
最近はおにぎりをラップに包んで握る人が増えていますが、炊きたてのごはんをそのままラップに包んでしまうと、なかなか冷めず衛生的にも良くありません。
冷ます際はラップを外し、乾燥を防ぐために皿に移してふきんやキッチンペーパーをかぶせましょう。
急ぐ場合は、皿の下に保冷剤を敷くと早く冷ますことができます。
また、ボウルや大き目のバットに移すと蒸気が飛び、少し扇いで粗熱を取ることもできます。
熱いごはんを握る場合、3回程度の握りで十分です。
まとめ
ごはんを冷ましてから握る際は、適度に粗熱を取ることが重要です。
熱々のごはんが扱いづらい場合は、お茶碗を使った方法を試してみましょう。
また、おにぎりの表面の乾燥を防ぐには、ふきんやキッチンペーパーを活用すると良いでしょう。