12月になると、日本では動物たちがカボチャを楽しんだり温泉に浸かる様子がよく目につきます。
これらは、冬至の到来を告げる光景で、
日本独特の冬の行事のひとつです。
では、冬至とはどのような日で、
どのように過ごされるのでしょうか?
また、2023年の冬至はいつなのでしょうか?
日本と世界の冬至における食事や祭り、伝統的な風習について詳しくお伝えします。
まず、結論をまとめておきます。
- 冬至は、一年で昼の時間が最も短くなる日を意味します。この日は、太陽の力が最も弱まるとされ、世界中の多くの文化で重要な日とされています。
- 2023年の冬至は、世界各地で様々な祝い方がされる日です。日本ではカボチャを食べたり、お風呂にゆずを浮かべる習慣がありますが、ヨーロッパでは独自のお祭りが開催されることもあります。
- 冬至には各地域特有の料理が食べられます。これらは、その地域の歴史や文化に深く根付いています。
- 冬至の祝い方や風習は、地域によって大きく異なります。日本では冬至に関連する独特な習慣がありますが、海外ではさまざまな冬至祭りが行われます。
2023年の冬至を迎える際には、
日本の伝統や海外の祝い方に注目してみてはいかがでしょうか。
詳しくみていきましょう。
冬至とは?
年間で最も昼の短い日
冬至は年間の節気の一つで、この日は日の出から日の入りまでの時間が一年で最も短いです。
二十四節気は、一年を二十四に分けて季節を示す暦のことで、
夏至は日が最も長い日を指します。
冬至の昼が短いのは、太陽が低い位置に留まるためです。
地球の軸が太陽に対して傾いているため、
年間を通じて太陽の位置が変わり、夏至と冬至が生じます。
英語では冬至は “the Winter Solstice” と表現され、「冬に至る日」とも解釈できます。
2023年の冬至はいつ?
2023年は12月22日に冬至
2023年の冬至は12月22日(金曜日)です。
冬至の瞬間は、天の太陽黄道が270度の地点を通過した時とされます。
太陽黄道は地球から見た太陽の年間動きの経路です。
黄道を春分の地点を起点として360度で区切ると、
270度の位置が冬至点です。冬至点を通過する瞬間を含む日が「冬至の日」とされます。
冬至の日を簡単に見つける方法
冬至の日は、2199年までは毎年12月21日か22日に訪れます。
2027年までの間、4年に1回12月21日が冬至で、それ以外の年は22日です。
西暦を4で割った余りで決定します:
- 余りが1、2、3の場合:12月22日が冬至
- 余りが0の場合:12月21日が冬至 例えば、うるう年やオリンピックイヤーは12月21日、その他の年は12月22日が冬至です。
※2028年以降は計算方法が変わるため注意が必要です。
冬至の日に楽しむ食べ物と伝統的な風習
かぼちゃの美味しさと効能:
冬至には、夏から秋にかけて収穫され、
保存性に優れたかぼちゃがよく食されます。
風邪の予防や脳の健康維持に役立つとされ、
カロテンやビタミンCを豊富に含んでいるので、
この時期にぜひ取り入れたい食材です。
「と」と「ん」を含む食品の習慣:
冬至には、「と」や「ん」を含む名前の食品を食べると良いと言われています。
豆腐、どじょう、トウガラシなどがこれに当たり、
特に豆腐は湯豆腐にして体を温めるのに最適です。
地域によっては、
小豆とかぼちゃを使った「いとこ煮」を食べる習慣もあります。
手軽な調理法:
いとこ煮は電子レンジを使用すれば簡単に作れます。
また、ぎんなん、れんこん、うどんも冬至の時期におすすめの食材です。
冬至に行われる伝統的な風習とお祭り
ゆず湯で身体をいたわる:
冬至にはゆずを浮かべたお風呂に入ると、健康に良いとされています。
この習慣は江戸時代から伝わっており、
「湯治」と「ゆず」の響きを楽しむ風習です。
冬至祭とその背景:
日本全国の神社では冬至祭が執り行われ、
特に新宿の穴八幡宮で配られる「一陽来復のお守り」が知られています。
北欧では「ユール」と呼ばれる冬至祭があり、
ユールログを焚いて祝います。
この祭りは後にキリスト教に取り入れられ、
クリスマスの起源の一つとされています。
世界の冬至祭:
北欧だけでなく、
ヨーロッパ各地でも冬至にちなんだお祭りが行われます。
イギリスのストーンヘンジでは
毎年多くの人々が集まる冬至祭が開催されます。
まとめ:冬至は美味しいごちそうと温もりのあるお風呂で楽しもう
冬至は年間で最も昼が短く、夜が長い特別な日です。
この季節の寒さを楽しく乗り越えるには、
体を温める食事と心を癒すお風呂が欠かせません。
栄養満点のかぼちゃは、煮込み料理やスイーツにしてもおいしい選択肢です。
ゆず湯は、その香り高い癒しで、
寒さに冷えた身体を温かくしてくれるでしょう。
美味しい食事を楽しみながら、これからの冬の寒さに備えていきましょう!