星空を眺めて、流れ星が見えた瞬間に思いのままに願いごとを3回唱えると実現するという風習があります。
ところが、流れ星を発見するだけでも難しいのに、その一瞬に3回も願いごとを唱えるのは案外困難です。
この「流れ星に願いをかけると叶う」という伝承はどこから来たのでしょうか?
この記事では、流れ星にまつわる海外の習慣や起源、さらには願いごとが本当に叶うのかについても探求していきます。
流れ星に願いをかける起源とは?
まず始めに、流れ星に願いをかけるという風習がどのように生まれたのか、一緒に考察していきましょう。
その起源や始まりは多くの説があり、確固とした答えを見つけるのは難しいですが、特に信憑性が高そうな二つの説をご紹介いたします。
1.ウラル・アルタイ語説
まず一つ目は、ヨーロッパやアジアに住むウラル・アルタイ語族から始まったとされる説です。もともと天文学が発展していなかった彼らにとって、流れ星は神が「天の門」を開けて地球を見守る際の光だという解釈がありました。それ故、「天の門が開いている=神が自分を見ている」の時間、神への願いが直接届くとされていました。この風習は広まり、最終的には日本にも伝わったとされています。
2.キリスト教説
二つ目の説は、流れ星への願い事はキリスト教から生まれたというものです。キリスト教の教えでは、神が時折天界の門を開いて地球を見守り、そのときに流星が発生し、その瞬間に祈りを捧げれば、神が願いを叶えてくれると言われています。
ただし、この門が開くのは一瞬。だからこそ、流れ星が現れた瞬間に願いを神へ捧げねばならないとされています。
これらの説からは、流れ星に願い事をする風習の起源は、
●ウラル・アルタイ語族の影響
●キリスト教の教義
が大きいと見られています。
しかしながら、流れ星を見て神が地上を見ていると捉えた彼らの考え方は、ロマンチックさを感じますよね。天文学が発展していなかった時代、流れ星はまさに謎に満ちた現象だったのでしょう。
アメリカにおける流れ星への願い事
ここまで述べたように、流れ星に願い事をするのは日本だけではありません。アメリカ、ヨーロッパ、アジアを含む多くの国々で、流れ星に願いを込める風習が見られます。
しかしながら、アメリカでは少し違った習慣があり、「マネーマネーマネー!」と、口に出して3回願い事を唱えるというものがあります。日本人は心の中で3回願い事を唱えるのに対し、アメリカ人は願い事を声に出して唱えることがあるのです。このような文化の違いがあることに驚かされます。
さらに、アメリカ人の流れ星への願い事の大半は、お金に関することだそうですよ。
流れ星と願い事:アメリカの風習
前回も触れましたが、流れ星に願いを託すという習慣は、日本だけでなく世界中に広がっています。その範囲はアメリカからヨーロッパ、アジアなど、多くの国々に及んでいます。
それでも、日本とは一部異なる部分があり、例えばアメリカ人の中には「マネーマネーマネー!」と三度、声に出して叫ぶ人もいます。一方、日本人は心の中で三度願いを唱えますが、アメリカ人の中には願い事を声に出す人も存在します。驚いたことに、これらの願い事の仕方はそれぞれの文化差を反映しています。そして、アメリカ人における願い事の内容の多くは、お金に関する事項だとされています。
流れ星に願いをかけると、本当に叶うのか?
子供の頃、流れ星に対して無邪気に願い事をしたことがあります。しかし、大人になった今、その願い事が本当に叶うのかという疑問が生まれます。かなり現実的な疑問のように感じるかもしれませんが、本当に気になる問いです。
願いが叶う人は数少ないかもしれませんが、います。私自身や周囲の人々はそのような経験がなかったため、迷信だと感じていました。ところが、願いが叶う人と叶わない人の違いは一体何なのでしょう?それは願い方よりも、持つ思いの強さかもしれません。
流れ星が輝くのはほんの一瞬です。その一瞬を捉えて願い事をすることができるのは、いつも強く願っているからかもしれません。普段からその願い事に努力したり考え続けていると、願いが叶う可能性は高まります。その場で思いつく願い事ではなく、事前に深く思い続けていた事が叶うこともあるでしょう。地道な努力が、結果を生み出すのです。
流れ星との対話は困難な挑戦!
流れ星が瞬く間に輝く中で3回願い事をするのは、なかなか難しいことです。この課題を解決するために、「流れ星へのリアクション練習アプリ」が開発されました。
このアプリの特徴は、1分ごとに画面上に流れ星が現れ、それに対して即座に3回の願い事を声に出すこと。また、自分がしっかりと願いを込めたか確認するために、ご自身の声の録音機能も搭載されています。
流星群観察の際など、このアプリは大いに役立ちそうです。
長野県阿智村:美しい星空のパワースポット
都会に住んでいる人は、年に数回しか流れ星を見る機会がないかもしれません。
星空がはっきりとこぼれ落ちるパワースポットとして名高いのが長野県阿智村。ここは「最も星が美しく見える場所」第1位に選出されました。
ロープウェイに乗り込み、標高1,400mの場所からの星空観賞を楽しむことができます。また、ビデオで流れ星をキャッチすることも可能です。
阿智村にある昼神温泉をあわせて利用すれば、星空観賞とともにリラクゼーションも楽しめます。
まとめ
ここまでいかがだったでしょうか。
きれいな流れ星を見ながら、お願いごとをするのもいいかもしれません。