冬になると道路が雪や氷で滑りやすくなり、車で走るのが危険になりますよね。
そんな時に雪や氷を溶かしてくれるのが融雪剤で、雪の降る地域では家庭に備えているところも多いと聞きます。
融雪剤は粉ではなく粒の形をしていて、必要な場所に撒きますが、雨が降ったら流されてしまって効果がなくなるのでしょうか。
いつ撒くのが最適なのでしょうか。
融雪剤が雨によって流れるかどうかや、撒くべきタイミングについて調べてみましたので、参考にしてくださいね。
融雪剤は雨に流されるのか?
冬の朝夕は気温が急に下がって道路が凍ったり、雪が積もったりして車の走行が困難になることがありますよね。
そんな時に役立つのが融雪剤で、雪や氷に触れると溶かしてくれるので、道路が滑りにくくなります。
特に雪の多い地域では、融雪剤は欠かせないものとなっています。
しかし、雪の予報が外れて雨になったりすると、融雪剤は雨水に溶けて流れてしまうことがあります。
ただし、必ずそうなるわけではなく、雨の強さや量によっては、融雪剤が残っていることもあります。
雨に流されてしまっても、雪が降って積もるよりはマシだという考えで、融雪剤を使っている人は多いようですね。
融雪剤はいつ撒くのがいいのか?
融雪剤は雨に流されてしまうと効果が薄れてしまうことがあるので、その場合はもう一度撒く必要があります。
しかし、常に流されるわけではないので、撒くタイミングを工夫することで効率的に使うことができます。
撒くタイミングとしては、雪や道が凍る前に撒いておくと効果が高いと言われています。
雪や凍り始めてからでは、効果が出るまでに時間がかかりますので、雪の予報や気温の低下に注意して、早めに撒いておくと良いでしょう。
融雪剤は塩化物が主成分のものが多いので、金属や植物に悪影響を与えることがあります。
使うときは、錆びやすいものや植物が近くにないことを確認して、できるだけ遠ざけて撒くようにしましょうね。
融雪剤とは何?5種類を説明
融雪剤とは、雪や氷を溶かして道路や歩道などを滑りにくくするために使われる化学物質のことです。融雪剤には、主に以下のような種類があります。
無機塩:
塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどの塩化物塩で、水に溶けて電解液になり、凝固点を下げて雪や氷を溶かします。塩化カルシウムは発熱性があり、即効性が高いですが、金属や植物に悪影響を与えることがあります。
有機塩:
尿素、ギ酸ナトリウム、酢酸カリウムなどのカルボン酸塩で、水に溶けて凝固点を下げます。金属や植物への負荷が小さいですが、高温になると匂いが発生することがあります。
塩混合物:
無機塩と有機塩を混ぜたもので、性能やコストのバランスをとるために使われます。無機塩に有機塩を混ぜると、金属腐食や塩害が減少しますが、融雪効果も低下します。
有機化合物:
エチレングリコールやグリセリンなどの防氷剤で、水に溶けて凝固点を下げます。金属や植物には優しいですが、融雪効果は低く、高価です。
着色剤:
カーボンブラックなどの黒色の粉末で、太陽の熱エネルギーを吸収して雪や氷を溶かします。夜間には効果がありません。
以上が、融雪剤の主な種類と特徴です。融雪剤を使うときは、気温や雪の状態、散布場所や量などに注意して、適切なものを選ぶようにしましょうね。
融雪剤を使う時の注意点
融雪剤を使うときに気をつけることは、以下のような点があります。
場所
融雪剤は、金属や植物に対して塩害を起こす可能性があるので、周辺に車や自転車、植木などがある場合は注意して散布しましょう。
ゴム手袋の使用
融雪剤は、皮膚につくと刺激や炎症を引き起こす可能性があるので、散布の際はゴム手袋などを着用しましょう。
適切なものを選ぶ
融雪剤は、気温や雪の状態、散布場所や量などによって効果が異なるので、適切なものを選んで散布しましょう。
危ないので子供が使わないように
融雪剤は、小さな子どもの手の届かない所に保管しましょう。
以上4つが、融雪剤を使うときに気をつけることです。
まとめ
冬は道が雪や氷で滑ってしまって、車で走るのが危ない時がありますよね。
そんな時に雪や氷を溶かしてくれるのが融雪剤で、雪の降らない地域でも使われています。
撒くタイミングは、雪や道が凍る前に撒いておくと効果的です。
雨が降ると融雪剤が流れてしまうこともありますが、必ずそうなるわけではありません。
融雪剤は便利なものですが、デメリットもありますので、正しく使うようにしましょうね。