JR東日本の「大人の休日くらぶ」ジパング会員としての冒険が始まってから、もう5年が経とうとしています。
関西にいる家族に会うため、この特典を活かして東海道新幹線を割引でたびたび利用してきました。
この特典がJR東日本の管轄を超えて使えるなんて、もっと知られるべきですね。ポイントを押さえれば、相当な節約が見込めますよ。
「大人の休日くらぶ」とは何か?
JR東日本から提供される「大人の休日くらぶ」には、年齢に応じて選択できる「ミドル」と「ジパング」の2つのプランがあります。
加入条件
「ミドル」と「ジパング」のどちらのプランにも、加入するための3つの共通条件が設けられています。
これにより、JR東日本のエリア外にお住まいの方も入会が可能です。
入会方法の選択肢
入会を希望される方のために、次の3つの方法が提供されています。
会員資格とそれに伴う年会費
ミドル会員の条件と年会費
ミドル会員になることができるのは以下の年齢の方々です。
・男性は50歳から64歳
・女性は50歳から59歳
年会費は次の通りです。
・2,624円(基本会費2,100円+追加のカード年会費)
「大人の休日くらぶ」への登録には、「大人の休日くらぶミドルカード」への加入が必要となります。
●ジパング会員の条件と年会費
ジパング会員になるための年齢は以下のように設定されています。
・男性は65歳以上
・女性は60歳以上
年会費に関しては、以下のようになっています。
・個人で4,364円(基本会費3,840円+カード年会費)
・夫婦で7,458円(夫婦会費6,410円+カード年会費)
こちらも「大人の休日くらぶミドルカード」への加入が前提条件とされており、追加のカード年会費が必要です。
ミドル会員向けのお得な特典とは
ミドル会員になると享受できる特典は主に二つあります。
このチケットはまるで期間限定のフリーパスのような使い方ができますが、販売枚数には限りがあるため早めの購入が推奨されます。また、発売期間が梅雨や冬季等の閑散期に設定されているため、特に時間を有効に使いたいシニア層に最適です。
ミドル会員の他の特典としては、国内旅行パッケージが5%オフになるサービスや、趣味の講座などもあります。毎月届く会報誌は見ごたえがあり、次の旅行の計画を立てる際の参考になるでしょう。
ジパング会員の大きな3つの利点
ジパング会員になると次のような大きなメリットがあります。
●メリット1
・JR東日本やJR北海道の路線で、201キロ以上の距離を利用するときは常に30%オフです。
●メリット2
・全国のJR線でも、201キロ以上の利用で20~30%割引が適用されます。利用回数が多くなるほど割引率も上がり、継続会員は初回から30%オフの恩恵を受けることができます。
●メリット3
・ミドル会員と同じく、専用の割引チケットの購入が可能です。
JR割引チケットの賢い使い方
JRの割引チケットを購入する際は、以下の条件を念頭に置きましょう。
・割引の適用条件
201キロ以上の区間を片道、往復、連続して利用する場合のみ割引が適用されます。例えば東京から熱海まででは、片道利用では割引対象外です。
・割引対象の新幹線
「のぞみ」と「みずほ」は特急券の割引適用外ですが、乗車券は割引されます。「ひかり」と「こだま」は乗車券と特急券の両方が割引対象です。
・繁忙期の割引制限
ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの繁忙期は割引が適用されないので注意が必要です。
・チケットの購入場所
割引チケットはJRの窓口でのみ購入でき、会員手帳の提示が必要です。自動券売機では購入できません。
東海道新幹線「ひかり」の利用術
それでは、東京と新大阪間での「ひかり」利用時の料金を計算してみましょう。
【東京⇔新大阪の指定席利用時】
以下の料金は2022年11月時点の情報です。
割引適用前
14,720円(乗車券8,910円、特急券5,810円)
20%割引時
「のぞみ」の場合(乗車券のみ割引)
12,700円(割引額1,780円)
「ひかり」の場合(乗車券・特急券割引)
11,560円(割引額2,310円)
30%割引時
「のぞみ」の場合(乗車券のみ割引)
12,040円(割引額2,670円)
「ひかり」の場合(乗車券・特急券割引)
10,300円(割引額4,410円)
「ひかり」を選べば、片道で最大4,420円もの節約が可能で、これは年会費と同等の節約効果があります。ただし、「ひかり」は「のぞみ」に比べると所要時間が長い点は留意してください。
『大人の休日倶楽部』は対象年齢に達した誕生日を過ぎたら加入でき、夫婦会員の場合は片方が資格年齢に達していれば両方が会員になることができます。現在は入会促進キャンペーンも行っているようです。
JR東日本「大人の休日倶楽部」の公式サイトで詳細情報を確認できます。