Windows10でアップデート時の不具合が報告されているようですね。
実は私もWindows11へのアップグレードを済ませたところですが、これからどういった対応をとるべきか気になりますね。
確かに、専門知識がなければ、状況を注視することも一つの手かもしれません。
ここでは、アップデートプログラムのエラーが出てしまう問題と、その際の対処方法についてお話しします。
マイクロソフトからは最近、特定のアップデートに関する情報が更新されました。
このアップデートは、2024年の初めにWindows 10向けに提供されたセキュリティ関連の修正プログラムですが、エラーコード0x80070643が原因で、多くの方がインストールに手こずっている様子がインターネット上で話題になっています。
マイクロソフトのアップデートに関するエラー
問題解決のためには、コマンドラインツールを駆使してシステムの回復ドライブのサイズを調節するという高度な操作が求められるため、平均的なユーザーにとっては難易度が高いとの声が上がっています。
マイクロソフトはこの問題について声明を発表しました。
同社は、システムの回復ドライブのサイズを手動で調整する以外にも、よりシンプルにアップデートできる方法を模索していると伝えています。
したがって、今回のセキュリティアップデートをインストールするのに苦労している方は、複雑な手順を実行するよりも、マイクロソフトからの新たな指示やアップデートの発表を待つことをお勧めします。
MSの公式情報
KB5034441エラーの原因と対策
原因
Windowsの特定アップデートに関する不具合が注目されています。
アップデート「KB5034441」の導入でトラブルが生じているとのことで、その主な理由はWindowsの回復機能のアップグレードに必要なディスクスペースが足りないことにあります。
回復機能のアップグレードが上手く行かない時、「ディスクスペースが不足しています(CBS_E_INSUFFICIENT_DISK_SPACE)」というエラーが表示されることがあります。しかし、エラー処理が正確でないため、実際にはディスクスペースが足りていても、異なるエラーコード「0x80070643」が出ることがあるそうです。
対策
この問題を解決し、回復機能を正常にアップグレードするには、ユーザーが自ら回復領域のサイズを変更する必要があります。この手順はマイクロソフトのサポートページで説明されていますが、コマンドプロンプトを使った複数ステップを踏む必要があり、一定の技術スキルを要求されます。
また、Bleepeng Computerの記事では、回復領域を1GBまで増やしてもアップデートが失敗したというユーザーの報告もあるようで、この方法が万能解ではないことが示唆されています。より確実な解決策としては、マイクロソフトが将来的に提供する可能性のある自動修正ツールのリリースを待つのが賢明かもしれませんが、その提供がいつになるかは定かではありません。
Windows10はいつまで使える?Windows11は使いやすい?
Windows 10は、Microsoftが2025年10月14日までサポートすると公表しています。これは、セキュリティアップデートや機能更新などが提供される期間であり、その後はサポートが終了し、新しいセキュリティリスクに対して脆弱になる可能性が高くなります。そのため、長期的にはWindows 11へのアップグレードが推奨されます。
Windows 11については、使いやすさは個人の好みや使用環境に大きく依存します。Windows 11はデザインが一新され、よりシンプルでモダンなインターフェースが特徴です。また、マルチタスク機能の強化、Microsoft Teamsの統合、新しいMicrosoft Storeの導入など、多くの新機能が追加されています。
ただし、新しいオペレーティングシステムには慣れるまでの時間が必要ですし、特定のハードウェア要件を満たしている必要があるため、使用するPCの互換性も事前に確認する必要があります。また、いくつかの機能は特定のシステム構成でのみ利用可能です。
ですので、Windows 11が使いやすいかどうかは、それを使うあなたの慣れや要求する作業に適しているかどうかによって異なります。可能であれば、実際にWindows 11を試用してみるか、他のユーザーのレビューや評価を参考にすると良いでしょう。
Windowsの不具合で記憶に残っているもの
Windowsの過去の不具合として特に有名なものの一つは、2018年にリリースされたWindows 10のOctober 2018 Update(バージョン 1809)で発生したものです。このアップデートでは、一部のユーザーが個人ファイルを失うという重大なバグが報告されました。特定のユーザープロファイルのデータが更新プロセス中に削除されることがあるという問題で、非常に大きな影響を及ぼしました。
Microsoftはこの問題を認識し、速やかにアップデートの配布を一時停止しました。その後、問題の原因を調査し、修正プログラムを適用した上で、更新プログラムを再リリースしました。この事件は、オペレーティングシステムのアップデートにおいて、十分なテストと慎重な配布がいかに重要かを示す事例となりました。
このような問題は、Windowsの歴史の中で何度か発生しており、Microsoftは常に問題を修正し、システムの安定性とセキュリティを向上させるためのアップデートを行っています。アップデートによって新たな問題が発生することもありますが、それらは通常、後続のアップデートによって解決されます。
常に最新のアップデートを適用することは、セキュリティとシステムの安定性を保つために非常に重要です。また、重要なデータは定期的にバックアップを取ることで、万が一の際のデータ損失を防ぐことができます。
これまでのWindowsで大きな変化があったのはWindows95、XP、Vista
Windowsのアップデートで最も大きな変化をもたらしたのは、Windows 95のリリースと、それに続くWindows XP、そしてWindows Vistaのリリースが挙げられます。
- Windows 95: 1995年にリリースされたWindows 95は、ユーザーインターフェースに革命をもたらしました。スタートメニュー、タスクバー、最大化・最小化・閉じるボタンを持つウィンドウなど、今日のWindowsで当たり前になっている多くの機能が初めて導入されました。また、このOSはマイクロソフトのプリエンプティブ・マルチタスキングと広範なハードウェアサポートを組み合わせたことで、パーソナルコンピューティングの新時代を切り開きました。
- Windows XP: 2001年にリリースされたWindows XPは、その長いサポート期間と高い安定性で知られています。XPは、ビジネスと個人の両方のユーザーに適した強力な機能を備え、Windows OSのデザインを一新し、ネットワーキング機能の改善、セキュリティの強化が図られました。
- Windows Vista: 2007年に登場したWindows Vistaは、セキュリティ、検索機能の向上、新しいエアログラフィックスインターフェースなど、多くの新機能を導入しました。しかし、パフォーマンスの問題や高いシステム要件などがユーザーからの批判を受け、商業的には期待に応えられない結果となりました。
これらのアップデートは、それぞれがWindowsの使用感やコンピューティングの世界における人々の経験に大きな変化をもたらしました。特にWindows 95とXPは、その後のWindowsの方向性を大きく定めたといえるでしょう。Vistaも見た目やセキュリティ強化という点で大きな変化をもたらしましたが、ユーザー体験としては必ずしも好評ではありませんでした。これらの経験は後のWindows 7や10の改善につながっています。
Windows7以降はPC市場が成就化したというのもあり、インターフェイス(使いやすさ)の改善、セキュリティ機能、NVMeSSD、USB4、wifi、PCIeなど時代に合わせたハードウェアの規格への対応とマイナーチェンジになっています。
まとめ
アップデートの手動修正に懸念があるなら、改善を待つのも手です。
マイクロソフトは現在、手動で行う回復領域の調整なしにアップデートを適用できるような改良を検討しているとのことです。
「KB5034441」のアップデートで問題を抱えている場合、自分で回復領域を調整するリスクを避け、マイクロソフトが提供する新しいアップデートやガイドラインが出るまで待つことが望ましいかもしれません。