ご結婚や特別なお祝いの際に使われる封筒の記入法は、日頃の慣れとは異なり、少々戸惑うことがありますね。
贈り主の氏名、金額、そして自宅住所を書き込む必要があるわけですが、数字の表記、特に郵便番号は書き方が異なるため、少し注意が必要です。
日々目にする郵便物では、横書きでの郵便番号が一般的ですが、特別な封筒の場合は縦書きで書くことが一般的な習慣です。
普段と違う書き方に、「0」をどのように表記すればよいのか、迷ってしまうこともあるでしょう。
実は、そこまで複雑なことはありません。特別な封筒における縦書きの郵便番号の書き方、特に「0」の表記方法についてお話しします。
特別な封筒への縦書きでの郵便番号と0の記入方法
普通の郵便物とは異なり、結婚式や祝事の封筒には、郵便番号を縦書きで記入するのが通例です。これを氏名と住所の隣に添えることになります。
ここでは、縦書きでの郵便番号を記入する際に知っておくべきコツや注意点を紹介します。
・数字は漢字で表記する
数字に関しては、縦書きでは通常、漢字が使用されます。
ただし、郵便番号の場合、漢字で百や千といった位を表記することはせず、「123-4567」であれば、「一二三-四五六七」と個々に表記します。
・郵便記号は任意
「〒」マークは郵便番号の前に添えられるものです。かつてはこれが一般的でしたが、近年は無くても差し支えないケースが増えています。
しかし、記載することで受け取り手にとっては一目で郵便物と分かりやすくなります。
・ハイフンは縦バーで代用する
縦書きの場合、ハイフンは縦線(|)で表します。
これは横棒を使うと、漢字の「一」と間違えられる可能性があるためです。
・ゼロは「〇」を用いる
数字の「0」は、漢字では「〇」を使用します。
これはアラビア数字の「0」とは異なる形をしており、手書きでは横に長い楕円を意識することで美しく書けます。
特別な日のための封筒の準備は、伝統的な書き方に則って行うことが多いので、上記の点を踏まえて慎重に記入しましょう。
贈答用封筒への金額と住所の記載方法
贈答用の封筒に金額を記載する際は、いくつかのマナーがあります。
まず、封筒の表面の上部中央よりも少し上に「金」という文字を書き、その後に少し間を空けてから金額を漢字、または漢数字で記入します。
ただし、「四」「六」「九」といった不吉とされる数字は使用しないのが通例です。これらの数字は不幸や苦痛を連想させるため、避けるようにしましょう。
封筒裏面への住所の記載方法
次に、封筒の裏面には送り主の名前、詳しい住所、そして郵便番号を記入します。地名や市町村名を省略せずに全て書きましょう。これにより、丁寧さが伝わります。
封筒の裏面の左下には縦書きで、左から順番に名前、住所、郵便番号を記します。
文字サイズに関して
記載する文字のサイズは、名前が最も大きく、次に住所、そして郵便番号が最も小さくなるようにします。これにより、バランスがとれ、整った見た目になります。
番地の書き方
住所の番地は「二丁目四番地一号」のように漢数字を用いて表します。縦書きの場合、12番地は「一二」と書きますが、「三」と間違えられないように、空白を空けるか、「十二」と書くのも適切です。
三桁以上の番地の場合は、「百」や「千」などの漢字を使わず、数字を並べて記載します。例えば、「1234-56」という番地は、「一二三四 | 五六」と縦線を用いて区切って書きましょう。
中袋への筆記具としてボールペンの使用について
通常、贈答用袋への筆記は筆ペンやサインペンが好ましいとされていますが、中袋の記入には特に固定のルールはありませんので、ボールペンでも問題ありません。
ただし、いくつかの注意点があるため、以下に説明します。
・インクは濃い黒色を選ぶ
ボールペン使用時は、黒色のインクで濃くはっきりと書きましょう。
油性ボールペンは滲むリスクがあるため、水性ボールペンの使用が推奨されます。
色褪せたり不鮮明な筆記は避けてください。
・左側から記入する
右手で書く場合、左側から記入することで、手による字の汚れを防げます。
左手利きの方は、この限りではありません。
まとめ
一般に、贈答袋やその中袋に名前や住所、郵便番号を縦書きで記載します。
漢数字を用いて番地や郵便番号を記す際には、「〇」や「零」を使い分け、誤読を防ぐために数字間に適度な空間を取り、丁寧に記入することが重要です。