「030」というプレフィックスの番号からの通話についての噂を耳にしたことがあるかもしれません。
一般的に携帯電話番号といえば、「090」や「080」といったプレフィックスが思い浮かびますので、「030」で始まる番号は少し異質に感じられるかもしれません。
さらにその番号が10桁だった場合、より一層奇異な印象を受けるでしょう。
まずはっきりさせておきたいのは、現在の日本で「030」で始まる10桁の電話番号は使用されていないという事実です。実際、11桁であっても、このような番号は存在しません。
では、これは外国の番号なのでしょうか?一概には言えませんが、説明しましょう。
10桁の電話番号と固定電話の関連
普段私たちの携帯にかかってくる番号は、通常、「090」「080」「070」「050」といったプレフィックスで始まる11桁、または固定電話の10桁の番号が一般的です。
「030」で始まる10桁の番号が表示された場合、それが携帯電話の番号でないことは明らかです。なぜなら、日本の携帯番号はすべて11桁であるからです。
一方で、日本国内の固定電話番号は地域に関わらず10桁です(市外局番を含む)。
固定電話の番号として考えると、例えば東京の番号は「03」で始まります。東京の場合の番号の形式は、以下のように10桁になります。
03-ABCD-1234
しかし、現在使用されている番号では、「A」の部分には「3」「4」「5」「6」のいずれかが入ります。
よって、「033」で始まる番号が正しい形式です。結果として、「030」で始まる10桁の番号は存在しないわけです。
国外からの「030」番号の10桁の着信についての不確定性
海外からかかってくると思われる番号については、国際プレフィックス「+国番号」で始まるもの、ランダムな数字の並び、非通知のものがあります。「+国番号」とは、その国に電話をかける際に必要とされる特定の番号です。
例えば、日本への国際番号は「81」ですから、海外からの着信では「+81」と表示されることが一般的です。逆に、海外からの通話を受けた際には、相手国の国番号が表示されます。
これは、「+」で始まる番号からの通話が国際通話であることを意味します。見知らぬ番号からの通話は慎重に扱うべきです。
「030」で偶然に始まる番号が表示される可能性は非常に低いですが、除外はできません。
加えて、発信者番号の表示を変更する技術も存在するため、番号の偽装が疑われる場合もあります。
このため、外国からのものであれ、偽装された番号であれ、そのような通話に出るべきではありません。
20年以上前の「030」や「080」で始まる10桁の番号
実は、20年以上前には「030」で始まる10桁の番号が存在していました。
1998年以前には、「030」や「080」で始まる10桁の携帯電話番号がありましたが、その後「090」で始まる11桁の形式に変更されています。
もし「030」や「080」で始まる10桁の番号が表示されたり、伝言やメモに記されていたら、それは古い番号の可能性があります。
これは稀なケースですが、考慮すべきシナリオです。
まとめ
結論として、「030」で始まる10桁の番号は現在日本国内には存在しません。
過去には普通だったものが、今では見られなくなりました。
「030」で始まる10桁の番号からの通話があった場合、それは間違いであるか、海外からの怪しい通話、または偽装された番号の可能性が高いです。
関わらない方が賢明ですので、無視するか、折り返しの通話を避けるべきです。