年末が近づくと、多くの方が「会社の年末イベントに行きたくない」と口にします。
私が過去に「実は私、会社員時代にほとんど参加しなかったんですよ」と言うと、多くの人が驚きの表情を見せます。
「本当ですか?そんなこと可能なんですか?」という反応が返ってくることから、多くの人が内心では参加したくないと思いながらも、「参加しないと周りにどう思われるか」「どう断ればいいのか分からない」「断る理由を聞かれたらどうしよう」といった不安を抱え、渋々参加しているようです。
実際、田辺三菱製薬の調査によれば、会社の年末イベントに行きたくない人は44.2%にものぼるといいます。
しかし、実際には年末イベントを欠席し、その時間を自分のために使っている人もいます。
中には「あの人はそういうイベントには来ない」という定番のキャラクターとして認識されている人もいるでしょう。
では、彼らはどのように断っているのでしょうか。
インターネットで「年末イベント 断り方」を検索すると、
「同窓会がある」
「家族が体調不良」
「明日が早朝」
「親戚の集まり」
「体調不良」
「先約あり」
「当日は体調不良を装う」
といった断り方が見つかりますが、これらは長期的に見るとあまり効果的ではありません。なぜなら、毎年同じ理由は使えないからです。
本質的に年末イベントを好まない人は、毎年同じ悩みを抱えるわけですから、「毎年使える断り方」を知ることが重要です。
では、どうすれば毎年年末イベントを上手く断れるか?
結論としては、「嫌われることを恐れない」という心構えが必要です。
ただし、これは単に開き直るだけではなく、自己主張と自己決断のバランスを取ることを意味します。
具体的な方法について、これから私の経験を基に話していきたいと思います。嫌われることを恐れず、しかし礼儀をわきまえた上で、自分の意志をしっかりと伝えることが大切です。
忘年会拒否に苦戦する人々の心理パターン
この記事を読んでいるあなたは、忘年会の招待を断りたいと思っているかもしれません。
私が多くの人の話を聞いて気付いたのは、忘年会を断れない人は、他の様々な場面でも断るのが難しいということです。
例えば、取引先から無理難題を押し付けられた時、心の中では「これは無理だ」と思いつつも、結局はその要求を引き受けてしまうことがあります。
また、先輩や友人からの些細な頼み事も、「なぜ私が?」と感じつつも断ることができず、渋々受け入れてしまうことがあるのです。
かつての私も、人からの頼みを断るのが苦手でした。
学生時代、居酒屋でアルバイトをしていたとき、店長に急に「今日、誰かが休んだから、代わりに来てくれない?」と頼まれると、いつも断ることができませんでした。
もともと他の予定があっても、結局はバイトのヘルプに駆けつけていたのです。
頼まれればどんな時でも応じる人という評判が立ってしまい、頻繁に急な仕事の依頼がくるようになり、自分が都合良く使われていると感じることもありました。
そんな私でも、社会人になってからは忘年会にほとんど参加しませんでしたが、初めての社会人としての年末は、忘年会に出席しました。
その忘年会は、本当に行きたくありませんでした。
翌日は朝早くからスノーボードに出かける予定で、朝6時には家を出なければならなかったからです。
私が勤めていた会社では、1年目の新入社員は基本的に客扱い(上司や先輩にお酌するくらい)で、2年目の社員が幹事を務めることが多かったのです。
新人の私はまだ気楽な立場ではありましたが、翌日が早いし、上司や同僚と特に飲みたくもなく、忘年会の意味を疑問視していました。
しかもその忘年会は宿泊付き。宿泊の忘年会といえば、飲み放題で、お酒に弱い私にとっては、翌日の運転が心配でなりませんでした。
それでも、忘年会を欠席する勇気はありませんでした。
先輩たちの「当たり前に行くよね?」という雰囲気の中で、欠席するとどう思われるか、今後の立場がどうなるかを考えると、怖くて断ることができなかったのです。
仕方なく忘年会に参加しましたが、そこで感じたのは「これは時間の無駄だ」ということでした。
ただ同僚や上司の悪口を言い合うだけで、何の建設的な会話もなく、ただの時間の浪費だと思ったのです。
「来年は自分がこれをやるのか」と思うと、ますます出たくないと感じました。
そこで私は「来年は絶対に忘年会に出ない!」と決意し、次の年の忘年会シーズンを迎えました。
忘年会をどのように断ったか?私の具体的な方法
社会人1年目以降、私は会社の忘年会に一度も出席していません。
2年目から5年目まで、4回の忘年会を断り続けた私の方法は意外とシンプルでした。
2年目に忘年会の幹事となったとき、普通は幹事役を辞退することは不可能とされています。しかし、幹事の出欠確認メールに私は勇気を出して「欠席」と回答しました。
夕方、幹事から「なぜ忘年会を欠席するのか」と問われた時、私ははっきりと「忘年会に興味がないし、出し物もしたくないから」と答えました。幹事は強い口調で反論しましたが、私は冷静に「嫌なことは無理にやらなくていい」と応じました。
このやり取りにより、忘年会への出席を強要されることはなくなり、「忘年会には来ない人」として周囲に認識されました。
忘年会の時期が近づくと、同僚や上司からの「忘年会に来ないの?」という質問には、明るく元気に「はい、行かないんです!」と答えていました。
遠慮がちに答えると追求されることがあるので、自信満々に答えることがポイントです。
時に上司に聞かれると、「予定がある」とか「翌日が早いので」といった適当な理由を述べていました。
しかし、毎年うそをつくのも大変なので、私は親しい同僚には正直に「行きたくないから行かない」と話していました。
親しい人たちがこの話を広めることで、私は「忘年会に来ない人」として認識されるようになり、3年目以降はほとんど何も言われなくなりました。
忘年会以外の飲み会にもほとんど出席しなかった私が、たまに参加すると、皆が驚くほどでした。これは送別会など、特別な場合を除いてです。
この方法で忘年会を断るのがずっと楽になりました。もちろん、断る際の一時的な気まずさは避けられませんが、その後は周囲も気にしなくなり、実際には問題なくすんでいました。
さらに、後にはその話がネタになったりもしました。幹事との初めの会話が気まずかったとしても、後には普通にスノーボードや麻雀で親しく過ごしていたほどです。
つまり、断る時の一時的な気まずさはあっても、堂々としていれば問題はないということです。
忘年会を上手に断るためのずっと使える方法
これまでの経験から、私は忘年会の断り方に関して二つの効果的なアプローチを見つけました。
- 「忘年会には興味がない」と率直に伝える
- 少し高揚した態度で対処する
「忘年会には興味がない」と率直に伝える
この方法は、非常にシンプルで長期間にわたって有効です。複雑な言い訳を考える必要がなく、ストレスも少なくなります。
初めは勇気がいるかもしれませんが、「今年はどんな理由をつけて断ろうか」と悩むよりは遥かに楽です。
そのため、「私は忘年会に興味がありません」と素直に伝えるのがベストです。
この断り方を忘年会だけでなく、他の飲み会にも適用すると、徐々に「飲み会に参加しない人」として認識されます。
しかし、一度にこのスタイルを取り入れるのが難しいと感じる方もいるかもしれません。
少し高揚した態度で対処する
この方法では、以下の手順に従います。
- 飲み会の出欠確認で積極的に「欠席」と答える
- 理由を尋ねられたら「ええ、ちょっと行けないんですよ」と明るく答える
- 更に理由を追及されたら「まあ、ちょっと予定が入ってて!」と同じトーンで応答する
ここで重要なのは、断る時に罪悪感を感じないことです。伝統的な言い訳を使うと、相手に「本当は忘年会に参加したくないだけだ」と見抜かれがちです。
テンションを上げて対応することで、場が気まずくならないようにし、相手にも良い印象を残します。
具体的な理由が必要な場合は、適切な理由を提供しても問題ありませんが、その際にも罪悪感を抱かないことが大切です。
忘年会を欠席することは何も悪いことではなく、誰かを傷つけるわけでもありません。
したがって、罪悪感を感じる必要は全くありません。忘年会を欠席した後も、仕事をしっかりとこなすことで、職場での立場を保つことができます。
周囲の意見に振り回されることなく、自分の選択に自信を持って生きることが重要です。そうすれば、結果的に周囲からの評価も上がるでしょう。
まとめ|会社の忘年会への参加を上手に断る方法
「会社の忘年会に行きたくない人へ。私はこの断り方で100%欠席できました。」というテーマで、今回は効果的な忘年会の断り方に焦点を当てました。
私が提案したのは次の2つの方法です。
- 「忘年会には興味がない」と率直に伝える
- 少し高揚した態度で対処する
これらの方法はシンプルですが、「本当にこれで断れるのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、実際に試してみると、これらの方法がいかに効果的であるかを実感できるでしょう。
やりたくないことは、勇気を出して断ることが大切です。
その代わり、自分のやりたいことや快適な活動に集中することで、より充実した人生を送ることができます。
皆さんにも、このような人生を送ることが可能です。