「感謝の気持ちでいっぱいです」は慣用句の一例で、このような表現の代替として以下のような類語を使うことができます。
- 「感謝してもしきれません」
- 「感謝の言葉もありません」
- 「感謝の言葉しかありません」
他にも類語はありますが、今回の記事では「感謝の気持ちでいっぱいです」を言い換える方法に焦点を当てます。
女子社員が部長にお辞儀をしている理由は、この表現が意味が分かりやすく、誰にでも使いやすいからです。
それでは、「感謝の気持ちでいっぱいです」を言い換えてみましょう。敬語と類語に焦点を当て、敬語について詳しく説明し、類語を一覧でご紹介します。最後に、時制や英語にも触れます。
「感謝の気持ちでいっぱいです」を同義語で言い換える
言い換えに関して、同義語を使用します。以下に同義語表現に言い換える2つの方法を示します。
- 丁寧語表現を同義語表現に言い換える 「感謝の気持ちでいっぱいです」という丁寧語表現を、同じく丁寧語の同義語表現に言い換えます。
■ 丁寧語表現の同義語表現
- 「感謝しかないです」
- 「感謝しかありません」
- 「感謝の言葉しかありません」
- 「感謝の言葉もありません」
- 「感謝してもしきれません」
- 「心より感謝します」
- 「深く感謝しています」
- 「心よりお礼します」
- 「ありがたい気持ちでいっぱいです」
なお、「感謝」の言葉が含まれている同義語表現もありますが、これらは「お礼」「ありがたい」なども同様に「感謝」の意味を含んでいます。
- 丁寧語の丁重表現を同義語表現に言い換える 丁寧語の丁重表現である「感謝の気持ちでいっぱいでございます」を、同義語表現(謙譲語または丁寧語の丁重表現)に言い換えます。
■ 丁重・謙譲語表現の同義語表現
- 「感謝の言葉しかございません」
- 「感謝の言葉もございません」
- 「心より感謝いたします」
- 「深く感謝しております」
- 「心より感謝申し上げます」
- 「心よりお礼申し上げます」
- 「厚く御礼申し上げます」
- 「ありがたい気持ちでいっぱいでございます」
「~ございます(せん)」は丁寧語の丁重表現であり、「~いたします」「~おります」「~申し上げます」などは謙譲語表現です。
時制や英語の言い換え
- 過去時制に言い換え 日本語には2つの時制、非過去(現在)時制と過去時制が存在します。例えば、「名詞+です」は現在時制であり、過去時制は「名詞+でした」となります。このため、現在時制の「感謝の気持ちでいっぱいです」を過去時制に言い換えると「感謝の気持ちでいっぱいでした」となります。
- 英語に言い換え 「感謝の気持ちでいっぱいです」を英語に翻訳すると、以下のようになります。
- I am filled with gratitude.
- I am full of gratitude.
ここで、”gratitude”は「感謝」「感謝の気持ち」を意味し、”be filled with~”や”be full of~”は「~でいっぱいである」という意味を持つ表現です。
まとめ
文章を仕上げて感じたことは、敬語での言い換えがかなり難しいと思いましたが、いかがでしたでしょうか。
まず、敬意の度合いが高くなる順に整理することが重要です。
その後、丁寧語の「感謝の気持ちでいっぱいです」を、敬意の度合いに応じて3つの方法で言い換えます。
・普通形・・・「感謝の気持ちでいっぱいだ(よ)」 ・丁寧語・・・「感謝の気持ちでいっぱいです」 ・丁寧語の丁重表現・・・「感謝の気持ちでいっぱいでございます」
同義語表現の言い換えについても、できる限り多くの例を提供しましたので、じっくりご覧ください。