青い海原を抜けると、悠久の歴史を感じさせる友ヶ島が出迎えてくれます。昔は軍事拠点として賑わいを見せたこの島は、今や静寂を保つ無人島へと変わりました。
「隠れた名所」としてSNSで人気を集めているこの場所は、新緑が茂る古びた砲台が、幻想的な映画のセットのようにも見えます。さらに、特定のゲーム愛好家には必見の「デスクリムゾン」のロケ地としても知られています。
この記事では、友ヶ島へのアクセス方法や、船代、駐車場情報、見どころを巡る目安時間、そして訪れるのに最適な時期について詳しくお伝えします。
海を渡って友ヶ島へ:フェリーの料金と時刻
それでは、友ヶ島への冒険の出発点となるフェリーに関する情報を見ていきましょう。
フェリーの料金について
往復の運賃は、大人が2,200円、子供が1,100円となっており、支払いは現金でのみ受け付けています。島に足を踏み入れる際に追加でかかる費用はありません。
オンラインでの割引クーポンなどは提供されていない状況ですが、荷物は一人一つまでは無料で携帯できます。それ以上は追加料金が発生します(10kgまで200円)。
車は持ち込めませんが、自転車は可能です。ただし島内はオフロードが主なので、適したタイプの自転車を準備する必要があります。ペット連れの場合は、事前に規制を確認してください。
フェリーの運行スケジュール
通常は9時、11時、13時、16時の4本が設定されていますが、水曜日は運行を休止します。冬季は週末と祝日のみの運行となりますが、繁忙期には10時と15時に追加便があります。
乗船の際は整理券が必要となるので、忘れずに受け取るようにしてください。帰りの船は16時30分に出港するため、帰路の時間には余裕をもってください。
フェリーの予約はできない
船には100人まで乗船可能で、予約や事前購入のサービスは提供されていません。混雑時は整理券が早めに無くなることがあるため、早めに船着場に到着することが肝心です。
個人的な経験から言うと、11時の便にすると良いでしょう。
約20分間の船旅の後、友ヶ島の豊かな自然と古い歴史があなたを待っています。
加太港から始まる友ヶ島への旅路と駐車場のコツ
和歌山県にある穏やかな海辺の町、加太港。ここから船に揺られて向かうのは、歴史ある友ヶ島です。
淡路島からは直接行けないので注意が必要です。
港近くには便利な宿泊施設もあり、海の日の出を迎えるのも魅力的。
電車でのアクセス
南海電鉄の加太駅が最寄り駅です。
JR阪和線からもアクセスできますが、南海線なら特別な観光列車「めでたいでんしゃ」が運行していて、旅の楽しみが一層増します。
紀の川駅から加太駅まで運行しており、加太駅からは歩いて約20分。道は直進が多く迷いようがありません。
車でのアクセスと駐車場
車の場合は、阪神高速4号線や阪和自動車道のインターチェンジを利用して、加太港まで約40~60分。
フェリー乗り場そばには駐車場があり、一日700円で利用可能ですが、台数に限りがあるので早めの到着が賢明です。
近隣にはコインパーキングもあります。
友ヶ島で過ごす理想の時間
島内には様々な散策ルートがあり、主要スポットを巡るだけで約3時間は見ておくと良いでしょう。島全体を周るには6時間程を見積もりましょう。
最終のフェリーが16時30分に出港するので、ゆっくりと楽しみたいなら始発の船に乗ることをお勧めします。道は未舗装が多いので、歩きやすい靴と虫除け、日焼け止めを忘れずに。
また、トイレは限られた場所にしかないので、出発前に済ませておくと安心です。
最高の季節は?友ヶ島への旅
友ヶ島はゴールデンウィークや夏休みには訪れる人で賑わいますが、春の4月から5月が特におすすめです。
12月から2月はフェリーが週末と祝日だけの運行で寒さも感じますし、夏は暑さが厳しいです。
秋は少し肌寒く感じることがあるため、春の温かさの中で訪れるのが最適です。
必見!友ヶ島の隠れた魅力
友ヶ島には、緑に包まれた砲台跡など、歴史を感じるスポットが点在しています。
一度は要塞として使われた場所も、今では魅力的な観光地に変身。特に第三砲台跡は見どころの一つで、暗闇を照らす懐中電灯があれば冒険も一層楽しめます。
「ラピュタ」を彷彿とさせる神秘的な景観もお楽しみいただけます。
小展望台から望む海の景色は息をのむ美しさです。
島内での食事情報
島でのランチは持参が基本。フェリー乗り場近くの「らぴゅカフェ」では軽食や飲み物が手に入りますが、営業時間が限られているため注意が必要です。
売り切れの心配もなく、絶景を前にしたピクニックは格別です。
関連記事:友ヶ島内の食事など過ごし方は以下の記事に詳しく書いてます。
まとめ:友ヶ島を心ゆくまで
フェリーは週末や休日シーズンに混雑することが予想されるので、余裕をもって出発しましょう。春の温かい時期に訪れると、島内散策が快適です。
飲み物や食べ物を持参し、歩きやすい服装で出かけてください。
日帰りだけでなく、キャンプを楽しむこともできます。
自然愛好家やファンタジーの世界を求める方にも、友ヶ島はおすすめの旅行先です。ぜひ、この魅力的な島での小旅行を満喫してください。