冬の訪れと共に、風情溢れる津軽鉄道のストーブ列車の運行スケジュールが明らかになりました。
本記事では、この古き良き時代を彷彿とさせる列車の利用方法や、予約の有無、運賃についてご案内します。
その独特な雰囲気は、かつての日本映画を思い起こさせるもの。まるで高倉健が登場するシーンに遭遇したような錯覚に陥ります。ちょっとした北海道の旅情を思わせる、そんな体験ができるのです。
津軽鉄道ストーブ列車とは?
ストーブを囲んで旅する津軽の鉄路!事前予約は不要?運賃について
このストーブ列車では、座席指定のシステムは用意されておらず、乗車には自由席を利用することになります。予約はできません。
乗車するためには、通常の乗車券に加え、追加料金として一律500円のストーブ列車券が必要です。
ただし、注意が必要なのは、JR東日本の「津軽フリーパス」ではこの特別列車は利用できない点です。支払いは現金のみとなっているため、小銭を用意しておくと良いでしょう。
1枚目は太宰治のなんか
ストーブ列車はなんか風情を感じた(語彙力不足) pic.twitter.com/GQ0W2ltBab— 薄明 黎 (@hakumeikuroi) March 11, 2024
【津軽鉄道・各駅間の通常運賃】
■津軽中里駅から津軽五所川原駅まで
大人(中学生以上)は870円、子供(小学生)は440円
■津軽中里駅から金木駅まで
大人は400円、子供は200円
■津軽五所川原駅から金木駅まで
大人は560円、子供は280円
※1歳未満のお子様は無料でご乗車いただけます。
2023年冬から2024年春にかけての津軽鉄道ストーブ列車の時刻表
冬季限定で運行されるこのストーブ列車は、多世代にわたって愛されています。
車内にはレトロな雰囲気を醸し出す「だるまストーブ」が設置され、暖かみのある石炭が使用されています。
青森県五所川原市の「津軽御所原駅」から青森県北津軽郡中泊町の「津軽中里駅」まで、約20.7kmの距離を、心地よい45分間の旅として提供しています。
この観光列車は、12月1日から翌年3月31日までの間、1日に最大3回の往復運行が予定されています。
【運行期間】
2023年12月1日から2024年3月31日まで
【運行スケジュール】
12月1日および平日は2往復となり、土日祝日は3往復の運行を予定しています。ただし、第1便の運行はありません。
■五所川原駅から中里駅への下り列車
●第1便
五所川原駅 09:35発→金木駅 10:01着、10:05発→中里駅 10:20着
●第2便
五所川原駅 12:00発→金木駅 12:26着、12:30発→中里駅 12:45着
●第3便
五所川原駅 14:40発→金木駅 15:06着、15:10発→中里駅 15:25着
■中里駅から五所川原駅への上り列車
●第1便
中里駅 10:53発→金木駅 11:07着、11:11発→五所川原駅 11:37着
●第2便
中里駅 13:37発→金木駅 13:52着、13:56発→五所川原駅 14:22着
●第3便
中里駅 15:54発→金木駅 16:09着、16:12発→五所川原駅 16:38着
最新の情報については、津軽鉄道株式会社の公式サイトをご覧ください。
3月4日 津軽五所川原 14:40発ストーブ列車 pic.twitter.com/hzj3FjWThB
— スハニ6 (@dPCp3Xvo2pTUlsk) March 9, 2024
冬の津軽鉄道で体験する、心温まるスルメの醍醐味
スルメ
鉄道旅行で小さな幸せを見つけるなら、車内サービスが欠かせませんね。津軽鉄道の冬季限定、ストーブ列車では特別な体験が待っています。心温まる地元の方言で接客してくれる乗務員が、車内のストーブでじっくりとスルメを焼き、提供してくれるんです。そのスルメをつまみに地酒を傾けると、旅の味わいが一層深まります。
スルメ以外はある?
津軽鉄道のストーブ列車では、スルメ以外にもいくつかの地元の食べ物を楽しむことができます。例えば、地元の新鮮な野菜を使ったお弁当や、りんごを含む青森県産の果物、そして地元で製造されたお菓子など、津軽地方ならではの味覚を提供していることがあります。
ただし、提供されるメニューは季節や運行日によって変わることがあるため、事前に津軽鉄道のウェブサイトを確認するか、直接問い合わせてみると良いでしょう。そうすることで、旅行の日にどのような食べ物が提供されているかを知ることができますよ。
石炭クッキー
そして、お土産に人気なのが「石炭クッキー」。列車内で見かけるだるまストーブを模していて、そのユニークな形が特徴です。このクッキーは、過去に有名人が食べて注目され、テレビでも紹介されるほど。五所川原駅で手に入れられるこのお土産は、売り上げの一部がストーブ列車を支える貴重な資金となっています。
冬を彩る旅の伴侶、津軽鉄道のストーブ列車
数十年前に始まった津軽鉄道のストーブ列車は、開業当時からの歴史を持ち、戦時中の一時期を除き、多くの旅人に愛されてきました。
今もなお、そのレトロな雰囲気と暖かさで、訪れる人々を魅了し続けています。ストーブの心地よい温もりを求めて、ツアーに参加するのが一番。車がなくても、乗り継ぎが気になる方も、手軽にこの冬の旅を満喫できるプランがありますよ。
日本国内に他にもストーブ列車はある?
ストーブ列車は他にも存在します。日本では冬季になると、特に寒冷地を走る路線でストーブ列車を運行することがあります。例えば、以下のような路線でストーブ列車が知られています。
- 釧網本線(北海道)の「流氷ノロッコ号」では、車内にポットベリーストーブが設置されています。
- 秋田内陸縦貫鉄道の「ストーブ列車」も、冬期限定で運行されていて、車内で暖をとりながらのんびりとした旅を楽しめます。
これらの列車は、冬の寒さを和らげるだけでなく、乗客にとっての旅の醍醐味ともなっており、地元の食べ物を楽しんだり、沿線の雪景色を眺めたりすることができます。ただし、運行スケジュールやサービス内容は変更されることがあるため、乗車前には各鉄道会社の最新情報をチェックすることが重要です。
まとめ:雪景色と共に味わう、ストーブ列車の旅
津軽鉄道のストーブ列車での旅は、昔ながらの情緒が溢れる素晴らしい体験です。雪に覆われた景色を眺めながら、地元の味わい深いスルメを楽しむことができます。
ぜひ、この特別な時間を堪能してください。美しい冬の旅が、皆さんを待っていますよ!