関西風と関東風のひなあられの違いを分かりやすく説明します
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関西風と関東風のひなあられの違いを分かりやすく説明します

99:雑記・その他
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関西風と関東風のひなあられの違いを分かりやすく説明します。

毎年3月3日の桃の節句の日に、菱餅とともに神仏へのお供え物として準備される【ひなあられ】。

淡いピンクや黄色・緑色・白などの柔らかな発色で可愛らしい見た目をした節句菓子の一つです。

そんな【ひなあられ】ですが、関東と関西とで違いがあることをご存知でしたか?

どんな違いがあるのか、分かりやすく説明します。

関西のひなあられ

 

まずは関西のひなあられの「見た目」は、直径1センチほどのコロコロとした可愛らしい形をしています。

もち米を原料として作るあられに醤油や塩などで味付けをした、ちょっとしょっぱいひなあられとなっています。

最近では、醤油や青海苔・エビ・チョコなどの味の展開が広がっており、お酒のおつまみという印象を受ける人が多いかもしれません。

関西のひなあられの起源として、元々桃の節句のお供え物として準備されていた「菱餅」を砕いて炒って作った…ということが最も有力な説とされています。

関東のひなあられ

 

まずは関東のひなあられの「見た目」は、細長い形をしています。

これはお米をはじかせて作る「ポン菓子」に砂糖などで味付けをするからです。

つまり、原料はうるち米ということになります。

色は淡いピンクや黄色・緑・白などがあります。

次に「味付け」は、砂糖を使った甘い味付けとなっています。

なぜこのような形・味のひなあられになったのかと言うと諸説あります。

昔、日頃からお釜に残ったご飯粒を干して保存食としていました。

その干したご飯粒をあぶって「ひなあられ」としていた説や、お米自体を直に炒って作る「爆ぜ米」というお菓子(現在でいうポン菓子のようなもの)が江戸で流行っており、3色に着色して「ひなあられ」と名付けたという説などがあります。

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他にもこんなひなあられが出回っています

関西の醤油や塩味のひなあられと関東の甘いひなあられの他にも、個性的な味のひなあられが出回っています。

例えば関西と関東の間にある「中部地方」。

ここではマヨネーズ味やサラダ味といったこってり系・変わりダネのひなあられがメインとなって売られています。

また、雅な文化で栄えた「京都府」のひなあられは、関西と関東のひなあられをミックスした様な上品ながらも甘じょっぱい節句菓子として売られています。

関西と関東のひなあられ元祖はどっち?

 

では、関西と関東とでどちらのひなあられが元祖なのでしょうか?

文献などにはっきりと記載されているわけではないので断言はできませんが、ひな祭りの起源を考慮すると関西のひなあられが元祖に近いのではないでしょうか?

(あくまで個人的な見解です)

そもそもひな祭りは、京都を発祥とする風習です。

流し雛で厄を託すことから始まり、平安時代にはひな人形を持って出かけ、春の景色をひな人形に見せてあげる風習へと変化しました。

その時にたくさんのごちそうとともに持って行ったのが「ひなあられ」とされています。

持ち運び云々を考えて、菱餅を砕いて作ったものが起源だとされる説が最も有力とされています。

因みにひなあられはカラフルな色をした印象を受けます。

これにはそれぞれ意味があることをご存知でしたか?

まず「赤」はくちなしの実で着色し、魔よけ・解毒・桃の花、次に「白」はひしの実で着色し、子孫繁栄・長寿・血圧低下・清浄・純白の雪、最後に「緑」はよもぎで着色し、魔よけ・増血作用・健康・新緑の意味が込められています。

総じて、女性の身体をいたわり更なる健康を願うもののようですね。

まとめ

関西風と関東風のひなあられの違いを分かりやすく解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

何気なく店先に並ぶひなあられにも、手に取ってみるとわかる違いがある様です。

歴史的背景を知り、地方によって異なる味付けや形のひなあられを並べていただくのも面白いかもしれませんね。

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