路面凍結が起こる気温とノーマルタイヤで走れる限界を知り冬を乗り越えよう!
昨年は、全く路面凍結が起こらなくて、せっかく用意したスタットレスタイヤの出番がなかった。
しかし、最近のこの世の中、異常気象と言われて何が起きるかわかりません。
昨年は大丈夫だったが、今年の冬は寒波が迫ってこようとしている。
普段車で走り慣れている道も、路面凍結してしまうと一気に危険な道に早変わりします。
果たして、路面が凍結する気温の目安は、もし路面が凍結すればノーマルタイヤでどこまで走れるのか、危ないかも知れませんが、考えていきたいと思います。
路面凍結は地面の気温できまるため、気温・温度は目安しかない
気温が氷点下(0度以下)に差し迫り、雪や雨が降る事で道路は凍結します。
一般的にマイナス3度から道路は凍結し始めて、3度から凍結した道路が解け始めると言われています。
解け始めが特に滑りやすく危険だと言われています。
しかし、氷点下の気温に達していなくても、路面が凍る事は多々あるのです。
なぜなら、気温と路面の温度は違うからです。
気温は、地面から1.5m上に離れた所の温度が基準です。(人の体の大きさに合わせているそうです。)
当たり前ですが、道路は地面にくっついています。
そして、自然現象として冬の路面は雪や雨によって冷やされ、さらに冷たい空気は下に落ちて、温かい空気は上昇するということもあるので、地面は冷えやすくなっています。
例えば天気予報で気温が3度になっていても、これは地上から1.5m伸びあがったところの気温なので、地面と密接している道路はそれよりも低く、0度になっている事もある。
路面が凍結する条件は以下の2つです。
①地面に水分を含んでいて濡れていることと、
②気温や路面温度が氷点下になっていることです。
そのためには、雪が降っている、または雨が降った後というのも必要な条件なので、気温が氷点下でも路面が濡れていなければ凍結しません。
逆に日差しが強いなどの気象条件によって、路面の気温が上昇している場合は氷点下でも凍結はしないことになります。
さらに雨が降っていなくても、地表が冷やされることによって霜が降りる、除雪された雪の塊が解けて道路に流れ出す、など路面が濡れる理由はいくつかあります。
なので、気温が0度以下でなくても路面は凍結してしまうので、気温がマイナスじゃないから大丈夫では決してないのです。
また、情報がなくても、その日の気温や時間帯、前日の天気などで路面凍結しているかもと予測はできると思います。
地面の温度は実際の気温より低い事を頭の中に入れておくことが大切です。
気温の目安は、5度を下回るようだったら、路面凍結の対策を考えた方が良いです。
ちなみに凍結しやすい時間帯は、夜と朝の早い時間帯です。
路面凍結時のノーマルタイヤの走れる限界と注意点
本来は、路面凍結時にノーマルタイヤで走行してはいけません。
もし、運転するなら路面凍結した道を避けて走るしかありません。
それでも走ろうと思うのなら、路面凍結時のノーマルタイヤの走れる限界は、道路状況による部分が大きいです。
ノーマルタイヤで走ってもいい目安としては、路面の雪がシャーベット状でぐしゃぐしゃになっている状態です。
また、走行時は他の車のタイヤによってできた轍を通ることも意識してみましょう。
路面凍結した道路の場合、ブレーキの性能は1/10に落ちるので、単純に車が止まるのに通常の10倍の距離が必要になります。
さらに、ブレーキ自体が全く効かなくなる事もあります。
ブレーキをかける時は、急ブレーキは大変危険なので、ゆっくりと優しく踏み込むようにブレーキをかけるようにして下さい。
急ブレーキ、急ハンドル、急発進などの「急な動作」は危険なのでやめて下さい。
とにかくスピードを落とす事と滑っても他の車にぶつからないように、十分に車間距離を取って下さい。
冬用装備は早めに準備!ノーマルタイヤしかない時の対処法
ノーマルタイヤしかない時は、一般的にタイヤチェーンを装着すると思いますが、タイヤチェーンがない、装着に手間がかかると考えるのなら、布チェーンやスプレー式チェーンなどを用意しておいて下さい。
布チェーン
布チェーンは、装着が簡単でグリップ力も普通のチェーン並にしっかりあるので、いざという時に頼りになります。
ただ、あくまでも短距離での使用や応急的に使うと考えた方が良いです。
スプレー式チェーン
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スプレー式チェーンの方ですが、こちらは布チェーンほど安定したグリップ力が無いですが、緊急用として役立ちます。
グリップの弱くなった古いスタットレスタイヤに吹きかけて補助的に使うなら効果が期待できますが、ノーマルタイヤでの効果は、始めからあてにしないで、あくまでも緊急用のみと考えた方が良いです。
まとめ
路面凍結した時は、ノーマルタイヤでの走行は諦めて下さい。
滑りやすい、危険は当たり前の事です。
どうしても、路面凍結した道を走る用事が出来たのなら、やはり、スタットレスタイヤやチェーンなどの冬用装備を事前準備しておかないといけません。
事故のリスクの方が大きくて、無理やりノーマルタイヤで走行するメリットはほとんどありません。
でも、スタッドレスタイヤにしたからといって、安全になるとは言い切れませんので、路面凍結した道を走行する時は細心の注意が必要です。