路面凍結は何度から発生する?気温は目安でしかない!ノーマルタイヤは何度まで走れる?
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路面凍結は何度から発生する?気温は目安でしかない!ノーマルタイヤは何度まで走れる?

04:冬(12~2月)
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昨年は、全く路面凍結が起こらなくて、せっかく用意したスタットレスタイヤの出番がなかった。

しかし、最近のこの世の中、異常気象と言われて何が起きるかわかりません。

 

昨年は大丈夫だったが、今年の冬は寒波が迫ってこようとしている。

普段車で走り慣れている道も、路面凍結してしまうと一気に危険な道に早変わりします。

 

果たして、路面が凍結する気温の目安は、もし路面が凍結すればノーマルタイヤでどこまで走れるのか、危ないかも知れませんが、考えていきたいと思います。

 

路面凍結は地面の気温できまるため、気温・温度は目安しかない

 

気温が氷点下(0度以下)に差し迫り、雪や雨が降る事で道路は凍結します。

一般的にマイナス3度から道路は凍結し始めて、3度から凍結した道路が解け始めると言われています。

解け始めが特に滑りやすく危険だと言われています。

 

しかし、氷点下の気温に達していなくても、路面が凍る事は多々あるのです。

なぜなら、気温と路面の温度は違うからです。

気温は、地面から1.5m上に離れた所の温度が基準です。(人の体の大きさに合わせているそうです。)

当たり前ですが、道路は地面にくっついています。

 

そして、自然現象として冬の路面は雪や雨によって冷やされ、さらに冷たい空気は下に落ちて、温かい空気は上昇するということもあるので、地面は冷えやすくなっています。

 

例えば天気予報で気温が3度になっていても、これは地上から1.5m伸びあがったところの気温なので、地面と密接している道路はそれよりも低く、0度になっている事もある。

 

路面が凍結する条件は以下の2つです。

①地面に水分を含んでいて濡れていること

②気温や路面温度が氷点下になっていること

そのためには、雪が降っている、または雨が降った後というのも必要な条件なので、気温が氷点下でも路面が濡れていなければ凍結しません。

逆に日差しが強いなどの気象条件によって、路面の気温が上昇している場合は氷点下でも凍結はしないことになります。

 

さらに雨が降っていなくても、地表が冷やされることによって霜が降りる、除雪された雪の塊が解けて道路に流れ出す、など路面が濡れる理由はいくつかあります。

なので、気温が0度以下でなくても路面は凍結してしまうので、気温がマイナスじゃないから大丈夫では決してないのです。

 

また、情報がなくても、その日の気温や時間帯、前日の天気などで路面凍結しているかもと予測はできると思います。

地面の温度は実際の気温より低い事を頭の中に入れておくことが大切です。

 

気温の目安は、5度を下回るようだったら、路面凍結の対策を考えた方が良いです。

ちなみに凍結しやすい時間帯は、夜と朝の早い時間帯です。

雪国に住んでいる人の体験・経験談

私が暮らすのは雪がよく降る地域です。

ここでは、昼夜の違い、天気の変化、日陰の有無、橋の上など様々な条件によって路面の状態は変わります。

一般的に気温が0度のときは、まだ地面がそれほど冷えておらず凍りにくいですが、気温がマイナス2度から3度になると路面が凍結しやすくなり、滑りやすくなるというのが私の経験則です。

日陰や橋の上などは思ったよりも早く氷が張ることが多いですね。

また、気温がプラスでも路面が凍っていることはよくあります。

特に、氷が溶けかけている時が非常に滑りやすく危険です。

したがって、どの気温が絶対に安全とは断言できませんが、0度前後は特に凍結に注意が必要と言えます。

 

 

ノーマルタイヤは何度まで走れる?

 

本来は、路面凍結時にノーマルタイヤで走行してはいけません。

もし、運転するなら路面凍結した道を避けて走るしかありません。

 

それでも走ろうと思うのなら、路面凍結時のノーマルタイヤの走れる限界は、道路状況による部分が大きいです。

ノーマルタイヤで走ってもいい目安としては、路面の雪がシャーベット状でぐしゃぐしゃになっている状態です。

 

また、走行時は他の車のタイヤによってできた轍を通ることも意識してみましょう。

路面凍結した道路の場合、ブレーキの性能は1/10に落ちるので、単純に車が止まるのに通常の10倍の距離が必要になります。

 

さらに、ブレーキ自体が全く効かなくなる事もあります。

ブレーキをかける時は、急ブレーキは大変危険なので、ゆっくりと優しく踏み込むようにブレーキをかけるようにして下さい。

 

急ブレーキ、急ハンドル、急発進などの「急な動作」は危険なのでやめて下さい。

とにかくスピードを落とす事と滑っても他の車にぶつからないように、十分に車間距離を取って下さい。

 

雪が積もっている場合と路面凍結の場合はどちらも危険!

雪が積もっている場合と路面凍結の場合、それぞれに固有のリスクがあり、どちらが一概に危険かは状況によります。しかし、一つのアプローチとして、それぞれの状況における危険性を理解しておくことが大切です。

雪が積もっている状態でのリスク

– 車両のトラクションが低下し、スリップやスピンアウトを引き起こしやすくなります。
– 歩行者は雪に足を取られて転倒しやすくなります。
– 積雪により隠れた凹凸が見えづらくなり、歩行や運転に注意が必要です。

路面凍結の状態でのリスク

– ブラックアイス(見た目には路面が濡れているように見えるが、実際には薄い氷の層がある)により、車両や歩行者が予期せず滑る可能性があります。
– 路面の凍結は視認しにくく、予期せずに危険な状況に遭遇することがあります。

 

どちらの状態も危険は伴いますが、路面凍結は特に危険と言えるかもしれません。

なぜなら、凍結した路面は目で見て確認が難しく、歩行者もドライバーも気付かないうちに滑りやすい状態になっていることが多いからです。

また、車はブレーキの効きが悪くなり、コントロールを失いやすくなります。

 

いずれにせよ、雪や凍結のある環境では、適切な用具を使用する(滑り止めを付けた靴やタイヤチェーン、アイゼンなど)、運転時にはスピードを落とし大きな車間距離をとる、歩行時には注意深く歩くなど、予防措置を講じることが重要です。

常に周りの状況を観察し、安全を最優先に行動しましょう。

 

スリップしてしまった時の対応

 

冬場に車がスリップした場合の対処方法は、冷静な判断と適切な行動が非常に重要です。以下に、スリップした際の基本的な対処法をいくつかご紹介します。

1. パニックを避ける

– 冷静さを保ちましょう。突然のスリップに慌てず、急なブレーキやハンドル操作は避けてください。

2. ステアリング操作

– スリップした方向に車が向かっている場合は、スリップ方向に車をコントロールするために、ステアリングをその方向にゆっくりと向けます(カウンターステア)。

3. ブレーキの利用

– ABS(アンチロックブレーキシステム)が装備されている車の場合は、ブレーキを強く踏んだままにしてABSが作動するのを待ちます。ABSがロックを防ぎながらブレーキ力を最大限に発揮します。
– ABSがない車の場合は、ブレーキを連続して軽くたたく「ポンピングブレーキ」を行い、タイヤがロックするのを防ぎます。

4. アクセルペダルから足を離す

– スリップを感じたら、アクセルから足を離してエンジンの力を抑え、車が自然に速度を落とすのを待ちます。

5. エンジンブレーキの活用

– シフトダウンしてエンジンブレーキを利用することで、滑りながらも徐々に車速を落とすことが可能です。

6. 危険なエリアからの移動

– スリップが収まったら、安全なエリアまで車を移動させましょう。路肩や駐車場など、他の車両から離れた場所が望ましいです。

スリップ時には、過剰な操作を避けることが大切です。また、スリップを未然に防ぐためにも、冬場の運転では速度を落とし、十分な車間を保持することが重要です。さらに、冬用タイヤの装着や運転技術の向上を図ることも、安全運転には欠かせません。

 

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冬用装備は早めに準備!ノーマルタイヤしかない時の対処法

ノーマルタイヤしかない時は、一般的にタイヤチェーンを装着すると思いますが、タイヤチェーンがない、装着に手間がかかると考えるのなら、布チェーンやスプレー式チェーンなどを用意しておいて下さい。

布チェーン

布チェーンは、装着が簡単でグリップ力も普通のチェーン並にしっかりあるので、いざという時に頼りになります。

ただ、あくまでも短距離での使用や応急的に使うと考えた方が良いです。

スプレー式チェーン

スプレー式チェーンの方ですが、こちらは布チェーンほど安定したグリップ力が無いですが、緊急用として役立ちます。

グリップの弱くなった古いスタットレスタイヤに吹きかけて補助的に使うなら効果が期待できますが、ノーマルタイヤでの効果は、始めからあてにしないで、あくまでも緊急用のみと考えた方が良いです。

 

氷の表面が溶けた危険な「ブラックアイス状態」の対策

氷の表面が溶けた状態、つまり「ブラックアイス」とも呼ばれるこの状態は、確かに非常に危険です。見た目には濡れているように見えても、実は薄い氷の層があるため、非常に滑りやすくなっています。このような状態に対するアドバイスとしては以下の点が挙げられます。

1. 歩行時の注意

– 足元をしっかり見て歩きましょう。
– すべりにくい靴を選び、できれば滑り止めがついたものや、アイゼンを使用すると良いでしょう。
– 小さな歩幅でゆっくりと歩くことを心がけてください。
– 手をポケットに入れずに、バランスを取りやすいようにしましょう。

2. 運転時の注意

– スピードを落とし、急な加速や急ブレーキは避けてください。
– 十分な車間距離を保ち、前の車との距離を通常よりも長く取りましょう。
– タイヤは冬用のものを装着し、適切な空気圧を保ってください。

3. 路面の見極め

– 路面が光って見える場合は特に注意が必要です。
– 朝晩の気温変化により、路面状態も変わりやすいので、時間帯による警戒も必要です。

4. 情報収集

– 出かける前には天気予報や路面状況をチェックしましょう。
– 地域の気象状況に精通した地元の方々や、交通情報を参考にしてください。

 

氷の表面が溶けた状態での危険を回避するためには、これらの予防策を講じることが大切です。

状況に応じて慎重に行動し、常に周囲の環境に注意を払うようにしてください。安全は何よりも優先されるべきです。

 

 

まとめ

路面凍結した時は、ノーマルタイヤでの走行は諦めて下さい。

滑りやすい、危険は当たり前の事です。

どうしても、路面凍結した道を走る用事が出来たのなら、やはり、スタットレスタイヤやチェーンなどの冬用装備を事前準備しておかないといけません。

事故のリスクの方が大きくて、無理やりノーマルタイヤで走行するメリットはほとんどありません。

でも、スタッドレスタイヤにしたからといって、安全になるとは言い切れませんので、路面凍結した道を走行する時は細心の注意が必要です。

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