「お参り」と「お詣り」の使い分けとは?その意味とは?
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「お参り」と「お詣り」の使い分けとは?その意味とは?

99:雑記・その他
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​私たちは、お寺、神社、またはお墓へ訪れて祈りを捧げることを一般的に「おまいり」と表現します。

しかし、「おまいり」の漢字表記には、「お参り」と「お詣り」の2種類が存在し、それぞれに独特な意味があることをご存知でしょうか?

 

これらの言葉は似ているため、その違いについて混乱することもあります。

今回は、この2つの言葉の意味の違いと、その適切な使い分けについて詳しくご紹介します。

 

「お参り」と「お詣り」の意味の違い

 

簡単に言うと、「お参り」と「お詣り」の違いは、祈りを捧げる対象が仏様か神様かにあります。

「お参り」⇒ 仏様やご先祖様のお墓に対して祈りを捧げる
「お詣り」⇒ 神社で神様に祈りを捧げる

 

「お参り」の意義

 

「お参り」は、仏様に対する祈りや念じる行為を指します。

この言葉は主にお寺や仏壇、お墓に関連して使われます。

 

元々「参る」という言葉は、目上の人に対する敬意を表す行為として用いられてきました。

そのため、ご先祖様に対して敬意を表し、手を合わせて祈る際に「お参り」という表現が使われるのです。

 

「お詣り」の意義

 

「お詣り」は、神様への祈りを意味します。

この言葉は、神社や神棚に関連して用いられることが一般的です。

 

「詣」の字は、高い場所や境地に到達することを意味し、これは神様への祈りが高い境地に届くことを象徴しています。

このように、「お参り」と「お詣り」は、祈る対象によって使い分けられる言葉であり、それぞれに深い意味が込められているのです。

 

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「お参り」と「お詣り」の正しい使い方

 

日本の伝統的な宗教的慣習には、神仏への敬意を表す「おまいり」という習慣があります。

しかし、この「おまいり」には、「お参り」と「お詣り」という二つの異なる漢字表記が存在します。

それぞれの使い方について、明確に理解しましょう。

 

「お参り」は仏教に関連し、「お詣り」は神道に関連します。すなわち、お寺へ行く際は「お参り」、神社へ行く際は「お詣り」となります。以下が一般的な使用例です。

  1. 神社には「お詣り」へ行く
  2. お寺では「お参り」をする
  3. お墓参りは「お参り」と呼ぶ

これらの用語の一般的な使い方には、特定の理由があります。

 

 使用の背景その1

 

「お詣り」という言葉は近年あまり使われず、「お参り」の方が一般的です。

辞書を調べても「お詣り」より「詣でる」の方が記載されていることが多いです。

 

使用の背景その2

 

日本の宗教は古くから「神仏混合」という形で存在しており、神道と仏教の区別は明確ではありませんでした。

明治元年に神仏分離令が施行され、神社と寺院が明確に分かれるようになりました。

 

「神仏混合」から「神仏分離令」へ

 

日本には元々独自の信仰である神道があり、6世紀頃に仏教が伝来してから、神道と仏教は互いに影響を与え合いました。

神仏分離令により、神社と寺院が区分され、「神社には日本古来の神様」「寺院には仏教の神々」が祀られるようになりました。

しかし、長い間の混合により、今でも神社に寺院の要素が見られることがあります。また、地域によっては初詣で神社ではなく寺院を訪れる習慣が残っています。

 

結局のところ、「お参り」と「お詣り」の使い分けは現代ではあまり明確ではなく、どちらの表現を使っても間違いではありません。

辞書で「お詣り」を検索すると、その意味は「社寺に参る」とされており、神社だけでなく寺院にも当てはまることが分かります。

つまり、両方の言葉にはそれぞれ異なる意味がありますが、現在ではその使い分けは曖昧になっており、どちらを使っても問題はありません。

 

まとめ

一般的には「お参り」は仏様やご先祖様へ、「お詣り」は神様への祈りとされています。

しかし、両語の使い分けは現代では曖昧で、どちらの漢字を使用しても間違いではありません。

近年では「お参り」の使用が一般的で、使い分けはほとんどされていません。

このように、時代とともに変化し続ける日本の宗教的習慣と言葉は、その文化の深さを物語っています。

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