海外旅行は魅力的ですが、日本とは異なり治安の面で懸念する点もありますね。特にスリや置き引きのような問題は頭に入れておく必要があり、持ち物を安全に保つことが大切です。
リュックサックを背負うと、荷物が背中側にくるため、気が付かないうちに物を盗まれるリスクが高まります。そこで、今回は海外でのスリ対策として、また街歩きに適したバッグの選び方を紹介しようと思います。これらの情報が、安全で楽しい旅の一助となればと思います。
海外でのリュック使用時の安全対策
海外でリュックを使用する際の安全性について、私が10カ国以上の国を訪問した経験から話します。私自身、海外へ行く際にはよくリュックを利用しますが、今までスリに遭ったことはありません。
ただし、リュックを使用することが常に安全であるわけではありません。知人の中にはリュックから盗難被害に遭った人もおり、SNSではスリ被害の報告も多く見られます。
リュックの種類によっては、スリのリスクが増すことが考えられます。安価なリュックはファスナーが緩く、容易に開けられる危険性があります。対照的に、1万円以上する高価なリュックは、しっかりとした作りでファスナーを開けるのに力が必要で、比較的安全と言えるでしょう。
最も安全と言えるリュックは、ファスナーが外から見えないデザインや、マジックテープで二重に覆われているタイプです。これらは、スリに遭うリスクを大きく減らすことができます。
海外旅行における防犯対策のポイント
海外でスリから身を守るための重要なコツは何でしょうか?
海外旅行でのスリ防止策には、リュック以外にも気をつけるべきことがあります。
・貴重品の持ち運びには注意を
海外では、財布やスマートフォンなどの貴重品は慎重に扱い、簡単には取り出せない場所に保管することが賢明です。
・普段使いの財布は使用せず
海外では日本円が使用できないため、換金した現金やクレジットカードを持ち歩くのが良いでしょう。その際、シンプルな財布や入れ物を利用し、日本で使う財布は紛失のリスクを避けるためにホテルのスーツケースに保管しておきましょう。
・周囲の人々に注意
海外では、怪しい人物には注意し、不審に感じたら近寄らないようにしましょう。気軽に話しかけてくる人には警戒し、危険を感じたら速やかにその場を離れることが大切です。
海外での散策に適したバッグの選び方
海外旅行での散策に最適なバッグの種類をいくつか紹介しましょう。それぞれのバッグには長所と短所があり、個々のニーズに合わせて選ぶことが重要です。
・リュック
以前にも述べたように、リュックの欠点は、背面にあるためスリに気づきにくいことです。しかし、防犯性能の高いリュックを選んだり、腹部で持つようにすることで、リスクを大幅に減らすことができます。
・ショルダーバッグ
ショルダーバッグは容量が比較的大きく、ファスナーが腰の位置にくるため、スリに遭いにくいです。ただ、重量が片側にかかるため、リュックと比較すると疲れることが欠点です。
・ウエストポーチ
ウエストポーチは前面で持つことができ、スリのリスクをかなり減らせます。ただし、収納容量が限られており、ペットボトルなどを入れるとすぐにいっぱいになってしまう点がデメリットです。
・ボストンバッグ
ボストンバッグは手で持つ大型バッグで、街歩きには不向きです。容量は大きいですが、スリ対策にはならず、他のバッグよりも持ち運びが困難です。
・トートバッグ
トートバッグは上部が開放されたデザインで、海外の街歩きにはリスクが伴います。完全に閉じるタイプであれば問題ありませんが、そうでない場合は特に注意が必要です。
バッグに鍵の必要性
最後に、バッグに鍵をかける必要性について考察します。鍵がかけられるバッグは安心感がありますが、鍵をかけてもかけなくても、スリに遭遇する確率は大きく変わらない可能性があります。
例えば、リュックに鍵をかけると、基本的に開けることができず、スリに遭うリスクは低くなります。しかし、もともとスリに強いタイプのリュックを使用している場合は、中身が開けられる前に気付くことができるため、結果的に盗難に遭うことは少ないでしょう。
このため、バッグの鍵に関しては過度に心配する必要はありませんが、安心感を得たい場合は使用しても良いでしょう。
まとめ:海外でのリュック使用時の安全性について
今回は海外旅行での街歩きに適したバッグの選び方やリュックの安全性についてお話しました。私自身、海外旅行では主にリュックを使用していますが、これまで街中で中身を盗まれた経験はありません。ただし、リュックよりもスリに遭遇しにくいバッグも存在するので、不安な場合はショルダーバッグを前面で持つなどの対策を取ると良いでしょう。