「隣人の騒音に困っていませんか」この記事は、そんなあなたのために書かれました。
隣の部屋や家から聞こえる騒音に、ストレスを感じているあなたに、効果的な解決策をご紹介します。
隣人に直接苦情を言うのは、やめましょう。
アパートでも戸建てでも、隣人の性格や背景は予測できません。
対面で話すと、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
あなたの安全を守るために、安全に隣人の騒音に対処する方法があります。
アパートと戸建てでは、騒音に対処する方法が少し異なりますが、目的は同じです。
戸建ての方もあきらめずに、騒音問題を解決して快適な暮らしを取り戻しましょう。
戸建てで隣人の騒音に悩む人への対処法
私は以前、アパートに住んでいたときに壁が薄くて、隣人の会話が聞こえてくるほどでしたので、騒音の辛さはとても理解できます。
アパートやマンションなどの集合住宅は、柱や壁が共有されているので、防音壁でなければ音が伝わりやすいのです。
そして戸建てでも、隣との距離が猫が通れないほど狭いと、隣人が出す音はすごく聞こえてきます。
普段の生活音でも、一日中聞こえてくるとかなり気になりますし、夜になれば睡眠を邪魔されることもあります。
ましてや騒音だったらもっとです。
戸建てとアパートやマンションなどの集合住宅では、「隣人の騒音に対する方法」は少し異なります。
●戸建てで隣人の騒音に対する方法
騒音の記録をする 町内会、自治会の会長さんに連絡する 民生委員に連絡する 手紙を送る 警察に通報する
●集合住宅で隣人の騒音に対する方法
騒音の記録をする 大家さん、管理会社に連絡する 掲示板に貼り紙をする 手紙を送る 警察に通報する
騒音の記録をする
ノートにメモする方法でも構いません。
何月何日の何時ごろ、どんな騒音だったか、あなたにどんな影響があったかを記録しておきます。
スマホなどで騒音を録音するのもおすすめです。
強い立場の第三者に話すときに必要になります。
さらに、騒音で頭痛・不眠・胃かいよう・うつ病などの体調不良が出た場合には、騒音を出した人に損害賠償を請求できることがあるみたいです。
裁判の証拠にもなるので、騒音の記録はしておきましょう。
詳しくは専門家に相談してください。
町内会、自治会の会長さんに連絡する
戸建ての場合、地域のことを詳しく知っている町内会長さんや自治会長さんに相談するのが一番です。
会長さんなら、どこにどんな人が住んでいるのかをだいたい把握していますし、顔が利きます。
もし、町内会などに入っていなくて、誰が会長さんかわからない場合は、区役所や町役場に問い合わせれば教えてくれますよ。
ただし、町内会などに加入することを求められるかもしれません。
絶対に加入したくない場合は、会長さんに相談するのは止めたほうがいいでしょう。
町内会などに入っていない人でも、地域の住人ですから助けてくれるはずですが、あまり好感は持たれないです。
民生委員に連絡する
うるさい隣人が高齢者や障害のある人の場合、地域を担当している民生委員に連絡してみましょう。
本人が騒音を出していることに気づいていなくても、民生委員から注意を促してもらえば状況が改善します。
●民生委員とは
民生委員とは、厚生労働大臣から任命された非常勤の公務員。
各地に一定数いて、それぞれが担当地域を持って活動している。
地域の高齢者や障害のある人、妊婦、児童などの福祉に関する相談に答えたり、必要な支援を行う。
民生委員に連絡をするには、住んでいる地域の市役所や区役所に電話相談してください。
集合住宅での対処法
アパートやマンションなどの集合住宅では、うるさい隣人に対する方法は戸建てとは違います。
大家さん、管理会社に相談する
あなたが集合住宅に住んでいて、隣人の騒音に困っているなら、早めに大家さんや管理会社に相談することが大切です。
「こんなこと管理会社に相談しても大丈夫かな?」と不安になるかもしれません。
心配いりません。
集合住宅を管理している不動産会社は、入居者が退去することは損失です。
だから騒音トラブルがあると知らせるあなたは、入居者同士のトラブルで退去するのを防いでくれるありがたい人なのです。
●管理会社へ相談する方法
管理会社のWebサイトを見る 問い合わせフォームに記入
匿名で送る
●<テンプレート>
(管理会社の名前)様へ
いつもお世話になっております。
(アパート・マンション名)に住んでいる者です。
「○○号室」(または部屋番号は不明)の住人が日々うるさくて困っています。
騒音は〇日前からずっと続いています。
夜も眠れず、精神的に辛いですので、お忙しいところ恐れ入りますが、適切な対応をお願いいたします。
*アパート全体への注意喚起の張り紙をお願いできると助かります。
あなたが住んでいる集合住宅を管理しているのが、地元の小さな不動産屋さんや個人の大家さんだったら、電話で相談してください。
そのときも「通報者が誰か分からないようにしてください」とお願いしておきましょう。
掲示板にメッセージを出す
大家さんや管理会社に相談しても何の対策もしてくれない…そんな時は自分で掲示板にメッセージを出して、うるさい隣人に気づいてもらいましょう。
ほとんどの集合住宅には入り口やポストの近くに掲示板があります。
通報者がばれないように、誰もいないときを狙って貼り出してください。
字で特定されないように、手書きよりもパソコンで作った方がいいです。
最初は優しい文面で注意を促します。
●(アパート・マンション名)の皆様へ
一部の住人が夜間・早朝に騒音を出しており、多くの住人が迷惑しております。
みんなが快適に生活するために、マナーを守ってください。
よろしくお願いします。
これを見て自分のことだとわかる人は、騒音を出すのをやめてくれるでしょう。
しばらくたっても状況が変わらないなら、もっと強い文面を貼り出します。
●夜間・早朝に騒音を出している方へ
管理会社(大家さん)に苦情が入っています。
すぐに改善されない場合は、部屋番号が分かっていますので警察に通報します。
多数の入居者や周辺住民の皆様が迷惑をしておりますので、ルールを守って生活してください。
よろしくお願いします。
「部屋番号が分かっている」「警察に通報する」この言葉を入れると効果的です。
これを見てほとんどの人は夜間や早朝に、騒音や騒音になりそうな音が出ないように気を付けてくれます。
このメッセージでも状況が改善しないときは、騒音が出ているその時に、迷わずに警察に通報してください。
(警察に通報する方法は後で説明します。)
●これはダメ!うるさい隣人に黙らせる方法
部屋番号がわかっていても「○○号室の方へ」など、個人を特定できるような言葉を入れてメッセージを出してはいけません。
名誉毀損で訴えられたり、別のトラブルになったりします。
また、アパートやマンションの入居者規約で、掲示板に勝手にメッセージを出すことが禁止されていることもあります。
その場合、管理会社や大家さんに頼んでも改善されないなら、手紙を入れて注意を促し、それでもだめなら警察に通報するべきです。
うるさい隣人を黙らせる方法お経の場合
音楽や酒盛りなどの明らかな騒音なら、通報しやすいですが、「毎日隣からお経が聞こえる」場合はどうでしょうか?
これは「騒音」になるのか迷います。
でも、あなたが「うるさい」と感じてストレスになっているなら、それは「騒音」です。
日本では憲法で「信教の自由」が保障されています。
お経を唱えている隣人もこれを言い訳にするでしょう。
しかし、戸建ての家やマンションの一部が、知らないうちに特定の宗教の会場になっていることもあります。
大勢の人が一緒にお経を唱えると、まさに「騒音」です。
特定の宗教信者に恨まれると危険なことが起きるかもしれません。
今回紹介する「うるさい隣人を黙らせる方法」は、そんな恐怖からも守ってくれる方法です。
●生活音がうるさく感じられる場合
お経だけでなく、洗濯機や掃除機、布団を叩く音、子どもの声や足音などの生活音も「うるさい」と感じられることがあります。
そんなうるさい隣人を黙らせる方法のひとつが「手紙を入れる」です。
戸建ての場合
戸建ての場合、前述のようにまずは町内会・自治会の会長さんに相談して、会長さんに注意してもらいます。
会長さんが断る場合は、あなたと同じく騒音に悩んでいる周辺住民を集めて、一緒に会長さんにお願いしましょう。
集合住宅の場合
集合住宅の場合も、前述のように最初は大家さんや管理会社に相談して、掲示板にメッセージを出します。
それでも状況が改善しないときに、手紙を入れる方法を使います。
戸建てでも集合住宅でも、郵便受けやドアポストに入れておきます。
誰が入れたのかわからないようにするのはもちろん、手紙を入れるときに住人に会わないように気を付けてください。
●手紙を書くときに気を付けること
- 差出人の名前は書かない。
- パソコンで文字を打つ。
- 相手に不快感を与えないように冷静な文章にする。
- 何回か読み返して、相手に伝えたいことが伝わるか確認する。
- どんな音で、いつの時間帯、どう困っているのかを具体的に書く。
- 解決策も提案する。
手紙の文面例はこちらです。
●文面例
○○年〇月〇日
○○様(集合住宅の場合は「○○号室にお住まいの方へ」)
突然のご連絡で申し訳ありません。
この度お願いがありまして、お手紙をお送りしました。
○○様のお宅から大きな音が聞こえてきます。
<状況>
〇月〇日 ○○時○○分~○○時○○分
内容:(お経、洗濯機、振動を伴う生活騒音、TVの音等具体的に)
この騒音のせいで、私は精神的にもつらく、仕事にも影響が出ています。
○○様の事情もあると思いますが、○○時~○○時の時間帯は音に気を付けていただけないでしょうか。
一方的なお願いで申し訳ないのですが、どうかご理解とご協力をお願いします。
何回か手紙を入れても改善がない場合は、
手紙の最後に「これ以上ご協力いただけない場合は警察に通報することになります。」などの文章を入れます。
うるさい隣人を黙らせる方法の最後の手段は、戸建てでも集合住宅でも「警察に通報する」ということです。
うるさい隣人を黙らせる方法警察を呼ぶ
管理会社や町内会・自治会の会長さんなどに注意してもらっても効果がなく、掲示板や手紙などで抗議しても無視される!…そんなときはうるさい隣人を黙らせる方法の最後の手段です。
110番通報します。
「事件じゃないのに警察を呼んでもいいの?」と不安になるかもしれません。
心配いりません。
騒音トラブルが殺人事件になることもあるので、警察は対応してくれます。
できれば警察に通報する前に、言いたいことを紙に書いておきましょう。
- 騒音が聞こえてくる戸建ての家(集合住宅名と部屋番号)の住所
- どんな騒音か
- いつも何時頃に聞こえてくるか
- いつから始まったか
- 管理会社に連絡するなどできることはしたが改善されない
- 最後に匿名希望であると伝えること
●<警察への通報例>
○○というアパートの〇〇号室の住人の騒音に困っています。
助けてほしいです。
(住所を詳しく伝える)
ここ2週間ぐらい毎夜、壁や床がガタガタと揺れるようなすさまじい音がするんです。
今も聞こえていて、怖くて眠れないんです。
管理会社にも何回も言ったんですけど、状況がまったく変わらなくて困っています。
すぐに来てください。
お願いします。
匿名希望です。
(電話を切る)
匿名でもちゃんと受け付けてくれます。
経験者によると、通報してだいたい15分~20分ぐらいで警察官が来てくれるそうです。
警察が来たら、状況を見たいと思うかもしれません。
でも通報したあなたは、絶対に部屋から出ないでください。
顔がばれたら、うるさい隣人に恨まれて危ないです。
家の中で静かにしましょう。
警察に叱られれば、うるさい隣人も静かになるでしょう。
さらに、集合住宅などで警察がたびたび来るようなことになれば、評判が下がって入居者が減ってしまうので、管理会社も困ります。
ルールを守らない住人は「契約違反」として追い出されます。
うるさい隣人を黙らせる方法ダメな例
うるさい隣人を黙らせる方法で絶対にやってはいけないのは、あなたが「相手に直接行動すること」です。
●うるさい隣人を黙らせる方法
ダメな例
- 相手に(会って・電話などで)直接言う
- 集合住宅で壁をガンガン叩く
- 自分も騒音を出して反撃する
- チャイムを鳴らして逃げるなど嫌がらせをする
- 暴力・脅迫など犯罪行為で解決しようとする
- 相手のドアに張り紙をする
最初に言ったように、うるさい隣人がどんな人なのか本当はわかりません。
戸建てでも集合住宅でも、怒って直接相手に話しに行くと、感情的な口喧嘩になりやすいです。
あなたの顔を覚えたうるさい隣人は、どんな仕返しをするかわからないので危険です。
また、集合住宅で相手の壁をガンガンすると、その音に怒った隣人がもっと騒音を出してきて状況が悪くなる可能性があります。
「やられたらやりかえす」という気持ちで、騒音や嫌がらせのやりとりが続くとだんだんエスカレートしていき、冗談ではなく殺人事件になることもあります。
また、たとえあなたが筋肉質で強い人だったとしても、相手を殴ったり脅したりすることはうるさい隣人を黙らせる方法ではありません。
かえって警察に捕まります。
また相手のドアに張り紙をして周知した場合、名誉毀損で訴えられこともあります。
うるさい隣人を黙らせる方法はとにかく、
冷静で立場が上の第三者に入ってもらって対応してもらうことです。
自分で何とかしようとすればするほど、大きな問題に発展しやすいのが騒音トラブルなのです。
甘く見ないで最後は警察にお願いしましょう。
うるさい隣人に対する防御術
うるさい隣人を黙らせる方法が面倒くさいと感じるなら、引っ越してしまうのも手です。
そんなすぐに引っ越すお金なんてないよ~!!
うちはローン組んで買った戸建てですもの、簡単には引っ越せないわ!
戸建てはもちろん集合住宅でも、たいていの人はすぐ気軽に引っ越しなんてできませんよね?
状況が改善するか、引っ越し費用が貯まるまでの間、自己防御しましょう。
- 耳栓をする
- ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンをする
- 音が聞こえてくる方の壁に家具を置く
- ホワイトノイズマシンを使う
- 遮音カーテンに変える
- 防音テープ、防音シートや防音ボードを使う (分譲や戸建てなら)
- 防音合わせガラス、二重サッシをつける
●耳栓やイヤホンをする
耳栓やイヤホンは長時間していると、耳が痛くなる人もいるので注意してください。
●家具の配置を変える
音が聞こえてくる方の壁と自分との間に家具を置くことで、家具が騒音を吸収してくれます。
圧迫感がありますが、できれば壁一面をおおってくれるような壁面収納がいいでしょう。
ホワイトノイズマシンを置く
ホワイトノイズとは、様々な周波数の音を均等な強さで混ぜ合わせたノイズ(雑音)のことです。
不快な音を別の音で気にならなくするというサウンドマスキング効果があります。
ホワイトノイズを出す家電を設置してみましょう。
●窓に遮音・防音対策をする
騒音の多くは窓から侵入してきます。
窓は壁よりも薄くて、普通の窓ガラスには防音効果がありません。
最近のカーテンは遮光・遮熱だけでなく、遮音性も高いものがありますので、まずカーテンを変えてみましょう。
防音テープや防音フィルムを貼ることや、防音ボードを設置することで、壁の隙間や窓からの騒音の侵入を防ぐことができます。
どうしても隣人側の壁から騒音が聞こえるという人は、壁全体に貼ることができる防音シートもあります。
ホームセンターやインテリア用品店などで手に入り、賃貸の集合住宅でも戸建てでも貼ってはがせるタイプの防音シートは人気です。
賃貸ではなく分譲のマンションや戸建ての人であれば、リフォームで騒音対策することもできます。
せっかく買った我が家を手放したくない、引っ越しはしたくないのなら、うるさい隣人が変わるのを待つよりは、自宅を防音仕様にする方が早いです。
とはいえ、建物全部を防音仕様にすると費用が高くなり、工事期間も長くなります。
分譲マンションだと共有スペースもあるのでなかなか難しいのですよね?
なので、窓を替えることをおススメします。
防音合わせガラスは透明な防音フィルムを2枚のガラスで挟んだもので、防犯ガラスとしても使えます。
防音合わせガラスだけでも騒音対策としては充分です。
また、今ある窓の内側に、もう一つサッシを付けて窓を二重にすると、室内の遮音性が上がり、断熱性も向上します。
防音合わせガラスと二重サッシを両方付けると、かなりの防音効果が得られます。
「こっちが被害者なのにお金をかけて防音するなんて!」と納得はいかないかもしれません。
でも、状況が改善するまでうるさい隣人にストレスを感じながら、我慢して待つなんて馬鹿らしいと思いませんか?
あなたの健康を守るための必要な投資です。
その上で、今回ご紹介した「うるさい隣人を黙らせる方法」をすべて実行して、平穏な日々を取り戻してください。
まとめ
うるさい隣人を黙らせる方法は、戸建てと集合住宅では少し違う お経など生活音がうるさい隣人を黙らせる方法は、戸建ても集合住宅も手紙を入れる うるさい隣人を黙らせる方法、最終手段は戸建ても集合住宅も警察に通報する 隣人との騒音トラブルは、地方でも都心部でも起こり得ます。
集合住宅はもちろん、戸建てでも発生しうる面倒なトラブルです。
トラブルが起きたときに、どうすればいいのか方法を知っておくだけでも冷静に対処できるはずです。
何をやっても聞く耳を持たない人もいますが、くれぐれも感情に任せて衝動的な行動をしないよう、お気を付けください。