みなさん、人生で一度は”書き初め”したことありますよね?
お正月がある冬休みに学校の宿題で出されますよね。
私の祖父は書道を教えていたので、祖父母の家に帰省する
と先生(祖父)が納得してくれるまで、
何度も書き続けていた思い出があり、
つらい宿題でした…(笑)
では、その書き初めって何のための行事なんでしょ?
昔は少しも疑問に思わなかったけど、
大人になった今。
子どもに質問されて、
答えらず「知らない」って言うのも…ね?
書き初めの由来とは?どんな歴史の中で出来たの?
もともとは平安時代の宮中で行われていた儀式で、
元旦の日に初めて汲む若水と呼ばれる水で墨を摺り、
新年の恵方に向かって詞歌を書くというものでした。
しかし、江戸時代以降、寺子屋が普及したことで
庶民にも広まっていったと言われています。
現在でも、”吉書初め”として宮中のお正月行事があります。
つまり、昔は高貴な人の嗜みのようなものだってってことなんです!!
書き初めをする意味とは?なぜするの?
書き初めとは、「年の初めに筆で文字や絵を書くこと」を
意味しています。
それから、「新年の抱負や目標を決めること」という意味も。
書いた書を神様に納めることで、文字がきれいに書けるように
なることを願ったそうです。
書き初めは書いて終わりじゃない!!完結までの手順
現在では、宿題として出された書き初めは学校に提出して、
コンクールに出したり、学校の廊下に張り出して、
そのあとは家に持ち帰って飾るなり、
押し入れにしまい込まれるなり、
はたまたゴミ箱?!なんてことも
少なくないかもしれませんが…。
実は、お正月の1月2日に書き初めをしたものを
1月15日に神社やお寺で行われる”どんど焼き”という
行事で燃やし、書き初めを燃やした炎が高く
上がれば上がるほど、
字が上達するとされていました。
だから、ただ書きっぱなしでは
本来の書き初めの意味を成さないということですね。
書き初めに選びたい四字熟語10選ご紹介
自分の目標・決意を表す熟語を選ぼう!
七転八起:何度失敗してもくじけず、立ち上がって努力すること
一念発起:それまでの考えを改め、あることを成し遂げようと決意し、熱心に励むこと
一生懸命:命をかけて物事に当たるさま、本気で物事に打ち込むさま
無病息災:病気をしないで健康であること
平穏無事:穏やかで、何も変わったこともなく安らかであること
心機一転:何かをきっかけにして、気持ちがすっかり変わること
悠々自適:世間のことに煩わされず、自分の思いのままに暮らすこと
自由奔放:人の目や世間のしきたりなどを気にしないで、自分の思うとおりに行動すること
誠心誠意:嘘いつわりなく、真心をもって子とに当たること
明鏡止水:曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄み切って静かな心の状態
何か目標とか決意を書き初めで書いてこいといわれたら
上記のものを書いておけば大丈夫です。
しっかり意味は説明できるようになっておくと
よいですね。(^^)
小学校の宿題でよく出てくる言葉↓
・元旦
・お正月
・美しい空
・大きな力
・光る大地
・春の七草
こんなのを課題で書いた思い出ありませんか?
漢字の画数が多いと難しいかと思いきや、
ひらがなとか画数の少ない簡単な漢字ほど、
バランスがうまく取りづらくて苦労した
記憶があります…。
難しく考えずにとりあえず書いてみましょう。
とりあえず書いてみることからすべてが始まるので。
ダメだったら先生がダメ出しを出してくれるでしょうし、
よいならよいと先生がいってくれますからね。
先生の対応はまちまちなのでとりあえずやってみて出してみることが
大切です。
まとめ
書き初めの由来がわかると、「きれいに書きなさい」と、
うるさく言われるのもなんとなくうなずけますよね。
そして、「こういう意味があるからきれいな字で
書き初めをするんだよ」と子どもにも
教えてあげられますね!!
ただ、イヤイヤやらされた苦しい思い出かもしれませんが、
意味がわかるとその年の自分の目標を決意するために、
また筆をとってみたいと思いませんか?
こんな行事をしている地域もあるようですよ↓
https://www.youtube.com/watch?v=f9XqT5g8oxM
ぜひ、自分の思いを書き初めの熟語に込めて、
新年を迎えてみてくださいね。