お家で巻き寿司やちらし寿司を作る際、酢飯の作り方で悩むことはありませんか?
酢飯はお寿司の主役とも言える重要な部分で、その出来栄えが全体の味を左右します。
合わせ酢の混ぜ方も重要ですが、混ぜ合わせた後の冷ます時間も、美味しさを引き出すために重要です。
ここでは、最適な放置時間を知って、家で美味しいお寿司を作りましょう。
酢飯作り:冷ます時間の重要性
酢飯作りの基本手順をおさらいしてみましょう。
1.炊き立てのご飯を準備する(保温されたものではなく、炊き立てのご飯)
2.寿司桶に炊き立てのご飯を移す(寿司桶がない場合は大きめのボウルで代用)
3.合わせ酢や市販の寿司酢をかけ、しゃもじで切るように混ぜる
4.酢がご飯に全体的に行き渡ったら、うちわで冷ましていく
酢飯の理想的な温度は人肌くらいです。口当たりの好みによって少し温かめに感じることもありますが、冷たすぎると固い食感が気になり、具材との相性も損なわれがちです。
では、正しい冷まし方をご紹介します。うちわを使って冷ますことを想像する人が多いでしょう。
子供の頃にお母さんやおばあちゃんがうちわで扇ぎながら寿司を作る姿を見たことがあるかもしれません。しかし、うちわで扇ぐのは、酢とご飯を混ぜ合わせた後です。
ご飯が熱いうちに酢を吸収することが重要です。冷めたご飯は酢を十分に吸収しません。酢飯がべちゃべちゃになる原因は、ご飯が酢を吸収する前に冷まされたことにあります。
したがって、全体的に混ざった後にうちわで粗熱を取るのが正しい方法です。
酢を十分に吸収した後、しゃもじで混ぜる手が重く感じたら、うちわで扇ぎ始めましょう。うちわで扇ぐことで、ご飯に酢が馴染み、美しいツヤが出ます。この状態になったら、少し放置して完璧な酢飯を仕上げましょう。
酢飯の最適な放置時間:冷ます方法のコツ
酢飯を作ったら、人肌程度まで冷ますのが重要です。
ただし、ただ放置するだけではなく、適切な方法で冷ます必要があります。
なぜなら、適切に処理しないと、せっかくの良い酢飯も乾燥してしまい、食感が損なわれるからです。
冷ます際のポイントは、濡れたふきんをしぼって酢飯の入った容器の上にかぶせることです。
これにより、酢飯が乾燥するのを防ぎつつ、蒸れすぎも避けることができます。
もしふきんがない場合は、ラップを使うこともできますが、ラップをする際は水滴がついて蒸れないように、5、6箇所ほど穴を開けるのが良いでしょう。
さらに、酢飯の表面が乾燥しないように、ラップの下に湿らせたキッチンペーパーをかぶせるのも効果的です。ふきんは100円ショップで購入可能ですので、一つあると便利です。
冷まし方は、乾燥も蒸れも避けながら行う必要があり、気が抜けないものです。一般的には、約1時間から1時間半を目安に常温で放置します。
食べる前には味見をして、ちょうど良い温度か確認しましょう。
冷めすぎると固くなり、食感が損なわれますので、適宜味見をして温度を確認することが大切です。お寿司は出来立てが最も美味しいので、工程の時間を計算して、ご飯の準備を始めることが理想的です。
これで、お家で美味しいお寿司を楽しむ準備が整いました。
まとめ
うちわで扇ぐのは、ご飯全体にお酢が完全に混ざった後です。
うちわで扇いで粗熱を取ることで、お酢の過剰な吸収を防ぎます。
酢飯を乾燥や蒸れから守りつつ、人肌程度の温度になるまで常温で冷ましましょう。