全国高等学校野球選手権大会は毎年夏に行われ、甲子園に進出する高校チームが大々的に取り上げられます。しかし、都道府県毎に予選が開催されていることはご存じでしたか?
2021年には、全国高等学校野球選手権大会に3603校の高校が参戦しました。
しかし、その中でも甲子園で試合ができるのは、各地域から選ばれたわずか49校(北海道は南北、東京は東西、それぞれから選ばれる)だけです。
更には、無敗の記録を保ってその夏を終えることができたのはただ一つの優勝校です。
本稿では以下の内容をご紹介します。
・甲子園で優勝するために必要な勝利回数は?
・予選を含む最低勝利回数は?
・予選を含む最大勝利回数は?
また、甲子園で最も多くの勝利回数を誇る高校も併せて紹介します。
甲子園の優勝は何試合勝ち抜けば決まるのでしょうか?
夏の高校野球、通称”甲子園”に参加するためには、まず各地域の地方大会で優勝しなければなりません。 *注意:一部地域では、2校が出場できることもあります。
さて、この名誉ある大会で優勝するためには、何回の勝利が求められるのでしょうか。
ここに答えを示してみましょう。
【甲子園】 優勝するための必要勝利数は、5勝~6勝
【地方大会】 甲子園出場するための必要勝利数は、4勝~9勝
地方大会でも、必要な勝利数がによって倍以上違うこともあるんだね!
その違いは、各県の野球部を持つ高校の数に由来するんだよ。
それぞれの大会について詳しく見ていきましょう。
地方大会
2021年の大会には、全国から3603校が集まりました。もちろん、これらの高校は各地域に均等に存在しているわけではなく、多い地域と少ない地域があります。例えば、2021年大会に最も参加が多かった県は愛知県で179校、次いで神奈川県176校、大阪府167校、千葉県と兵庫県がそれぞれ157校でした。一方で、鳥取県は22校と参加校数が最も少なかったです。
なお、2021年の大会には前回(2019年)と比べて出場校が127校減りました。(2020年は新型コロナウイルスの影響で中止となりました)さて、甲子園出場を狙うには、出場校数が最も多い愛知県大会で約9試合の勝ち星が必要です。「約」という表現はシード権や記念大会などの要素で、試合数が増減する可能性があるためです。
2018年の第100回記念大会では、参加高校が多かった7府県(愛知、神奈川、大阪、千葉、兵庫、埼玉、福岡)を2地区に分け、全国大会の出場枠が56校に拡大した結果、試合数も減りました。
参加校が最も多かった愛知県では最大で9試合、一方で最も少なかった鳥取県では約4試合の勝利が求められます。特定の地位や権利があれば、さらに試合数を減らして甲子園に挑戦できます。
甲子園
甲子園の出場校は、北海道と東京からそれぞれ2校ずつ、合わせて49校です。先ほども述べましたが、100回記念大会では、他の府県からも2校ずつ選出され、全体では56校が参戦しました。
通常の大会では、出場校数は49校となっています。その場合、甲子園で優勝するためには、5~6試合の勝利が必要とされます。夏の甲子園ではシード権は無く、校数により2回戦からスタートするチームも存在します。その事情により、あるチームは5試合で優勝することも可能となります。