「あそこに行きたいけど、場所が分からないな」
「こっちの北側にあるよ」
「北北東はどっち?」
「え、北ってどっち?全然わからない!」
こんな会話、よくあることですよね。
「北」と言われても、自分がいる場所からどちらを指しているのかすぐには理解できないもの。道路に方向が書かれているわけではないですし。
今回は、自分のいる場所から北がどちらかを簡単に見つける方法と、地図上で北が上に配置される理由についてご説明します。
まずは北北東についての答えから。
北北東はどっち?
北北東は北と北東の中間の方向です。
地図で北の方角はどっち?
地図上での北はどの方向?
通常、地図は北を上に配置して作成されます。
その理由に関しては後ほどご説明しますが、日本の地図では一般的に北海道が上側に位置し、それが北を指しています。
全体的な日本地図では、北が上にあることがすぐに分かります。しかし、地図を拡大して都市部などを詳しく見ると、どちらが北か分かりにくくなることがあります。
「北側に進む」と言われても、方向が分からない時がありますよね。
そんな時に便利なのがこの方法です。
「住所検索」という欄に、知りたい場所の住所を入力します。現在地でも、これから向かう場所でも問題ありません。
住所を入力して「検索」ボタンを押せばOKです。
画面に「今年の恵方」と表示されることもありますが、それは関係ありません。
地図上では方角が詳細に表示され、最上部に「北」と記された方向が北です。
このツールの優れている点は、住所を入力すれば、日本だけでなく世界中どこでも北を知ることができることです。地名だけの入力でも検索が可能です。
たとえば、「ワシントン」と入力すると、アメリカの首都ワシントンの位置が示され、どの方向が北かが明確になります。
これで「北がどっちか」を迷うことはもうないでしょう。
なお、方位磁石(コンパス)を使用する場合、赤い針または色付きの針が北を指します。
地図で北が上に描かれる理由とは?
地図において、なぜ上部が北方向を示すのでしょうか?
世界中の地図を見ると、概ね上が北を示しています。これは地図作成の際の一般的な基準となっていますが、この習慣がどのように始まったのかには定かな答えはありません。ここでは、その由来となるいくつかの理由をご紹介します。
1・直感的に理解しやすさ
一つの理由としては、「直感的に理解しやすい」という点があります。
もし国ごとに地図の方向が異なっていたら、海外へ行く人々が混乱するでしょう。
そういった混乱を防ぐため、国際的に北を基準にすることが一般化しました。
この習慣は、国際間の交流が盛んになった14世紀から15世紀にかけて定着したと言われています。
2・北極星を利用した地図製作
また、北極星を利用して地図を製作したという説もあります。
北極星は年間を通じてほぼ固定の位置にあり、昔の地図製作者にとっては頼りになる目印だったことでしょう。
3・北半球での地図製作文化
さらに、地図製作の文化が北半球で進んだことも、地図で上部が北を示すようになった理由の一つです。
北半球を中心にした地図製作が一般的になり、それが慣習として定着しました。
まとめ
「北はどっち?」とよく尋ねられるのは女性が多いとされています。
これは男性と女性の脳の構造の違いによるもので、
男性の方が方向感覚に関わる脳の部分が発達している傾向にあるからです。
しかし、便利なツールを使えば、女性でも簡単に現在の北の方向を特定することができます。