「シャーシや車体を削ることで軽量化を目指す」、そんなミニ四駆の作り方を試みる人もいます。しかし、ミニ四駆のこのような手法は本当に有益なのでしょうか?インターネット上ではさまざまな意見が交わされていますが、私たちの調査によると、ミニ四駆への追加加工は意味をなさないという結論に達しました。その理由を詳しく説明していきましょう。
1.速度はたいして上がらない
ミニ四駆は既に販売時点でメーカーが最適な状態で提供しています。素人が一方的に補強を削ると、以下のような問題が生じる可能性があります。
- シャーシが歪み、元通りにならなくなる
- 空気抵抗が増えて逆に速度が遅くなる こうした事実に基づき、あなたがマサチューセッツ工科大学の卒業生で、「ミニ四駆の補強を除去することで増速する」という論文を執筆しているなら、その方法に意味があるといえるでしょう。
しかし、ほとんどの人は補強削除前後の速度を比較していません。そのため、ミニ四駆の補強削除は無益な行為と断じることができます。
2.まわりに流された結果
誰もが一度は経験する感情的な判断:
「みんながミニ四駆を軽量化してるから、自分もやってみよう」
これは「みんながやってるから」という日本特有のプレッシャーの一例です。その他にも、「みんなが500円玉貯金だから自分もやろう」という風潮などがあります。
ただ単に流れに任せて行動するのは、ただの羊の群れ的行動で、無意味であることが多いです。そんな無理に軽量化を試みることは避けましょう。
3.軽量化にかかる費用が本体より高くなる
ミニ四駆のボディの値段は安いもので700円、高いもので1000円程度です。それに対し、軽量化に必要な工具は多数あります。
・マーカー ・ピンバイス ・ニッパー ・クラフトナイフ ・棒ヤスリ ・紙ヤスリ ・手動ルーター
これら一揃えるだけでも、費用は2500円以上になります。この2500円であれば、ボディは最少で3台購入可能です。
工具に多くの費用を使い、ボディを買う予算が削られてしまうのは本末転倒です。この文脈から見てもミニ四駆の単純な軽量化はお金の無駄と言えるでしょう。
4.無理な軽量化が本体を壊れやすくする
無理な軽量化を行うと、シャーシやボディが傷つきダメージを受けるリスクがあります。確かに、軽量化により車の重量が減り、ミニ四駆のパフォーマンスが上がるかもしれません。
しかし、過度の軽量化は車体の強度を下げ、ミニ四駆が壊れやすくなります。軽量化には熱中するものの、意味のない軽量化は避け、安全を重視しましょう。
5.冷めると恥ずかしい黒歴史になりうる
ミニ四駆への夢中は、一種の酔いしれた状態です。自分が改造したミニ四駆を「世界で一番カッコいい」と信じてしまうでしょう。しかし、ミニ四駆との情熱から何年も経ったある日、18歳の時に彼女が訪ねてきて、小学生の頃に夢中だったミニ四駆を見つけ、「これってダサくない?」と指摘されたらどうでしょう?あなたが子供の頃に最高だと思っていたものが、他人から見て「中二病っぽい」と思われる可能性があります。自分で改造したミニ四駆を彼女に見せ、「これを大切にしまっているヲタクだ」と思われることもあるかもしれません。これは予期せぬ破局を引き起こす可能性があります。
まとめ
ここまでいかがだったでしょうか。
ミニ四駆の肉抜きは無理せず、まわりに流されることなく、
メリットとデメリットをしっかり理解して行うようにしましょう。
ミニ四駆は改造しなくても十分楽しめるし、
最適な状態で設計・販売されているので、
私のような不器用な人はやらないほうがかえっていいかもしれません(笑)