七草粥の由来が中国にあることをご存知でしょうか?
日本独自のものだと思っている方も少なくないと思います。
そして、その七草粥について、食べるけれど意味は分からないという人も多いでしょう。
七草粥そのものにも意味がありますし、お餅を七草粥に入れることにも意味があります。
今までただ何となく食べていたという人は、もし子どもに「なんで?」と訊かれたら、答えに詰まってしまいますよね。
そうならないためにも、七草粥そのものの意味も、七草粥にお餅を入れる意味も、子どもにも分かりやすく教えてあげられるようにここで解説していきます。
子どもに「分かった!」と笑ってもらえるようにひとつずつ覚えていきましょうね!
実は七草粥の由来は中国にあり
実は、七草粥の由来は日本のお隣、中国にあるんです。
時は中国の前漢時代に遡ります。
前漢時代、1月1日には「鶏」、2日には「狗」、3日には「猪」、4日には「羊」、5日には「牛」、6日には「馬」、7日には「人」、8日には「穀」、というように、各日に対象となるものがあり、それぞれを占っていたのです。
7日が対象とするのは「人」、人を大切にする「人日」と呼ばれていました。
唐時代になると、人日……つまり1月7日に七種類の野菜をれた汁物を食べるようになったんですね。
一方、古来日本では、若菜摘みという、雪の間から生えてくる若菜を摘む習慣がありました。
そして、平安時代に中国から「人日」の七種類の野菜を入れた汁物を食べる風習が入ってきて、古来日本の慣習と唐時代中国の風習が混ざり合ったのです。
江戸時代になると1月7日は「人日の節句」と幕府が定め、七草粥の風習が広まり、定着しました。
七草粥に餅を入れる意味
さて、みなさんの家の七草粥にはお餅は入っているでしょうか?
「入ってるよ!」と言う方もいれば、「入ってない!」と答える方もいるでしょう。
実を言うと、七草粥にお餅を入れるのは決まり事ではないのです。
地方によって、そして家庭によって、入っていたり入っていなかったりするんですよ。
しかし、こういう説もあります。
昔は誰もがお正月からお腹いっぱい食べられるわけではなかったから、お腹が膨らむようにお餅を入れた、という説です。
「七草だけではお腹も膨らまないのでお餅を入れてみよう」と考えが浮かぶのも「なるほど」と頷くことが出来る理由ですね。
七草粥の意味を子供でも分かるように説明
七草粥の意味を子どもにも分かるように説明できますか?
「どうして七草粥を食べるの?」と訊かれた時、親としては誤魔化さずに教えてあげたいですよね。
けれど、難しい歴史や風習の話をしても子どもにとってはちんぷんかんぷんでしょう。
そこで、お子さんに説明する時には分かりやすく、お子さんでも知っている易しい言葉で教えてあげてください。
例えば「お正月はいっぱい美味しいもの食べたよね?お腹が疲れてるからお腹に優しくするために七草が入った七草粥を食べるんだよ」と教えてあげると分かりやすいですよね。
また、「七草粥はね、『今年も病気しませんように』『元気に過ごせますように』ってお願いしながら食べるものなんだよ」でもいいと思います。
「お腹に優しくするため」もしくは「元気に過ごせますように」、どちらかにしておくのが無難です。
一度にたくさんの意味を説明してしまうと、お子さんが混乱してしまうかもしれませんよ。
七草粥の簡単な作り方
七草粥の簡単な作り方を紹介します。
1月7日にはぜひ作ってみてくださいね!
①セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、この7つを用意して、細かく切り刻みましょう。②土鍋に水を入れて沸騰させます。
土鍋がない場合は普段使っているお鍋で代用してください。
③沸騰した土鍋にご飯を入れて煮込んでいきます。
④ご飯を煮込んだら、細かく切り刻んだ七草粥を入れて煮立たせたら完成です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
七草粥の由来が中国にあることやお餅を入れるのは地方や家庭によって違うこと、そしてお子さんのために分かりやすく説明する方法、七草粥の簡単なレシピをご紹介させて頂きました。
お子さんに訊かれた時には難しいことではなく、やさしいことから教えてあげるのが一番です。
熱々の七草粥を食べて、ゆっくりと説明してあげてくださいね。