「春の七草」「秋の七草」という言葉はよく聞くかと思いますが、その違いをご存知ですか?
それぞれの生える時期は春の七草だから春、秋の七草だから秋、と想像してしまいますよね。
実際に春と秋の七草をすべて間違えずに覚えていますか?
春と秋の七草の違いや生える時期、それぞれの名前のカンタンな覚え方をご紹介します。
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春の七草と秋の七草の違い
まず、春の七草と秋の七草のいちばん大きな違いと言えば、当然、楽しむ季節が違うということです。
春の七草はお正月に食べて楽しむものです。
お正月は冬ではないのかと疑問に思われるかもしれませんが、これは旧暦だとお正月は春となるからです。
春の七草が食べて楽しむものであるのに対して、秋の七草は鑑賞して楽しむものです。
中には食べることが出来る部分などもありますが、基本的には目で楽しみます。
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春の七草の名前のカンタンな覚え方
あなたは春の七草の名前をすべて言うことが出来ますか?
春の七草は「セリ」「ナズナ」「ゴギョウ」「ハコベラ」「ホトケノザ」「スズナ」「スズシロ」……この七つです。
実はこの春の七草の名前は、ある方法を使うと誰でもカンタンに覚えることが出来るんです。
それはどういう方法かというと、日本古来からある短歌、「五 七 五 七 七」を使って覚える方法です。
春の七草は「五 七 五 七 七」にぴったりと当てはめることが出来るんですよ。
「セリ・ナズナ ゴギョウ・ハコベラ ホトケノザ スズナ・スズシロ 春の七草」
見事に「五 七 五 七 七」になっていますね。
ひとつの短歌として捉えると覚えやすいと思いませんか?
最後に「春の七草」とつくことで秋の七草と迷うこともありません。
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秋の七草の名前のカンタンな覚え方
春の七草は短歌の「五 七 五 七 七」で覚えることが出来ましたね。
一方の秋の七草の名前はどのような方法を取ればカンタンに覚えられるのでしょうか?
まず、秋の七草は「ハギ」「ススキ」「クズ」「ナデシコ」「オミナエシ」「フジバカマ」「キキョウ」この七種類ですが、なんと、秋の七草も「五 七 五 七 七」で覚えることが出来るんです。
他にも覚え方はあるのですが、短歌は日本古来から現代にも続くもので、日本人にとってこの五音節・七音節、五七調というのは非常に頭の中に入りやすいんです。
そのため、秋の七草のも短歌「五 七 五 七 七」で覚えるのがいちばんカンタンな方法なんですよ。
では、秋の七草を当てはめていきましょう。
「ハギ・キキョウ クズ・フジバカマ オミナエシ オバナ・ナデシコ 秋の七草」
いかがですか?
春の七草と同じで非常に覚えやすいと思いませんか?
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春の七草が生える時期
春の七草が生える時期というと、お正月に食べるものだから12月~1月上旬には既に生えているものではないかと想像してしまいますよね。
しかし、本来は旧暦の1月7日に七草粥を食べていたので、実際に生えているのは新暦……現代の暦で言うと2月頃で、春の七草は2月初め頃に生えるのが一般的です。
なぜこうして1ヶ月のズレが起きてしまったのかというと、旧暦から新暦に変わった際、七草粥を食べる日にちが新暦の1月7日となったからです。
だから、春の七草が生えている時期と、春の七草を食べる時期がズレているんですね。
秋の七草が生える時期
春の七草の春が旧暦で捉えられているように、秋の七草もまた旧暦で捉えられています。
秋の七草が生えるのは8月前後であることが多いのですが、8月と言われるとやはり夏のイメージが思い浮かびますね。
しかし早いものでは6月頃から生え始め、遅いものだと11月頃にまだ生えていることもあります。
初夏から晩秋にかけてですが「秋の七草」とまとめてしまうところがいかにも寛容な日本らしさが出ているような気がしますよね。
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まとめ
ここまで読んで、春の七草と秋の七草をそれぞれ「五 七 五 七 七」で言えるようになったでしょうか?
春と秋を一気に覚えようとすると混ざってしまうこともあるので、先にどちらかを完璧に覚えてしまえばあとは楽になりますよ。
そして「春の七草」「秋の七草」と言われていますが、生えているのは旧暦の春である1~3月の間、秋は7~9月の間が一般的です。
自然界のものなので多少ずれることはありますが、新暦と勘違いしなければ、春と秋の七草が生えている時期も覚えておくことが出来ますね。